2009-10-15 火山英語劇
_ 火山英語劇
連休中は終日面談か指導、これが過ぎると、雑誌ゲラ、メールやり取りと終日デスクワークするが、肝心の懸案原稿に火がつかない。焚火をやっても火がつかない。どうもこれは月のせいかなんて思って夕方V-netへ授業のために顔を出すと、そこに驚くようなものが待っていた。
あれは確か先週のことだ。英語の上野先生と話すうち、V-netで英語劇コースを開くと面白いということになって、then and there即決した。そしてその明くる日、すでに立派な英語劇のチラシができていたのにはいささか驚いた。
「Theatrical English Class―英語の基本はセリフと演技から」
でもそれもむしろ当然か。何しろ講師の上野先生は、現役の劇作家で演出家で翻訳家でしかも日本人離れした英語発声の達人だ。先生にしかできないピッタリの仕事とはこのことかもしれない。すぐに応募する生徒があり、今週末から開講ということになった。私の座右の銘の一つに「出前迅速」というのがあるが、上野先生の場合は「電光石火」とも言うべき早業である。
しかし、今日驚いたのは、実は英語脚本テキストができていたことである。手渡した上野先生に尋ねると、「昨日自分で作った」と言う。これは、モーリス=センダックの“Where the wild things are”に、原作にはない会話部分を作ったもので、もちろん英語である。一部紹介すると、
I’ll do what I wanna do.I’ll do what I wanna do.I’ll make what I wanna make.I’ll make what I wanna make.
声に出してみると面白い。繰り返し読むと気持ちがよくなって来る。こういうことは日本語より英語の方がはっきり伝わる気がするから不思議だ。結構な文量で、原作を丁寧にカヴァーしている。この仕事の速さはなんなのだ。「電光石火」というより、まるで「桜島噴火」のようである。
近々HPでもお知らせするが、それまで待てない人は直接V-netへご連絡を。