ブイネット教育相談事務所


2007-11-28 国語詐欺

_ 国語詐欺

私は他社の営業妨害をするつもりは毛頭ない。

それでも「告発」せざるを得ない。

すでに、前ブログで書いたように、V-netでは受験直前の新規相談は打ち切ったが、サピや早稲アカの営業方針は本当に心苦しい。これは関西の大手塾も同様である。金儲けのために、お客をダマすのは、自民党官財一体天下り汚職と同様である。

これらの塾は、全教科抱え込みを求める。しかし、どちらをとっても、国語科の指導は本当にひどい。これらの塾の公開(後悔)試験の問題は、本当に拙劣で、これが拙劣であることを認識できない親をカモにしているとしか言いようがない。

年末になって、いよいよこれらの塾で伸び悩む子どもたちの親の相談が加速しているが、彼らはあまりに長くこれらに「依存」し過ぎたために、その「呪縛」を解くことができない。

本当に国語力があったら、塾の国語教師になどならない。その人たちは、法学部や経済学部を経て、一流企業に勤めるか、弁護士にでもなっているはずだ。塾教師で、年収一千万以上は望むべくもない。だからこそ、国語科教師の「脱藩現象」が起こるのである。

国語数学は、本当にその力がある人に習わなければ、力がつくはずがない。どうして自らより力が劣る教師を信頼して、塾の国語を受ける必要があろうか。

チェーン店化した塾で、低賃金で国語力がある教師を充足させることは絶対不可能である。パターン学習が可能な(それも実は限界に達しているが)数学算数と異なり、国語はパターン学習が効かない。最後まで求められるのは、日本語了解能力(音読を基盤とする)と文章構成力と選択肢レトリック了解である。

超一流校を除いて、国語や算数の問題は易化の傾向にある。海城や城北や栄光や渋幕は、特に2次試験で柔軟な発想を持つものを取ろうとする試験意図が色濃く見える。これはよく分かる。私はこれまで、古くは日能研、最近ではサピックス、早稲アカに長期間通った結果、中学以降全く伸びなくなってしまった子どもの相談をずっと受け続けて来た。これは、チェーン店が、能力のない国語教師を使わざるを得ないことにより、国語そのものの能力低下を招き、先々で伸びない生徒の教育をするためであることは明らかである。

日能研や四谷は、初期の失敗を多少参考にして、充実した模試を心がける方向性であるが、まだまだ足りない。問題量も不適切である。採点簡便化の便宜をとり過ぎである。しかも記述もしの採点は劣悪である。彼らは国語力低下を潜在的に望む政府行政の手先であるとさえ感じさせる。

今日見た、サピックス6年生は、芝久我山早稲田特化コースに通いながら、芝が句読点を答えに含まないという最重要事項を知らなかった。選択肢も、ことごとく「引っ掛け」に引っかかる。これを教えないで、どうして「特化コース」なのであろうか。賞味期限食品と同様、完全に「詐欺」である。

上記2番手校では、塾対策を嫌い、前後を読んで使われた語句に引っ掛ける選択肢出題が例年化している。

低賃金下のノルマ性。公教育と相似の問題点が浮かび上がる。明らかにこの国では国語ができなくなる教育が押し通されている。

結果的に、2番手以下私立では、問題を易化することにより、国語科での差別化を避けようとしている。

結論から言えば、もし入試で勝ちたければ、サピや早稲アカの冬期以降の国語講習を絶対受けるべきではない。不合格に近づけるために、お金と時間をかけるのはバカな親がすることである。

低賃金で国語教師を雇おうとする塾は、通う期間が長いほど子どもがバカになるという、公教育と同様の法則を内在させていて、動くことが出来ない状態である。しかしこれらは、単科受講を許さない。最早「詐欺」としか言いようがない。効かぬ薬を効くと言って売るのである。

こと国語に関しては、余程良い教師が教えるコースに通う以外は、塾通いは全くの無駄である。

でも、不安に負けて、それを了解できる親がいないから、塾の「詐欺」が続くのである。

守屋夫婦だけが悪いのではない。それを利用する政治家が悪いのである。「賞味期限」の過ぎたもの、それこそまさに塾の国語教育である。