ブイネット教育相談事務所


2008-07-12 「敗北」

_ 「敗北」

毎日狭い庭で池の水換えを行ううち、腕が痛くて物を持てなくなった。それどころかペンを握るのが苦痛になった。都会人の柔な肉体が農作業に相応しい訓練を経験していないことが分る。

ナスもキュウリも良く実る。だが、その味わいは、有機農法の専門家が作った物にはかなわない。

今さらながら、花を美しく咲かせることと、味の良い野菜を作ることは別物だと了解するようになった。花ならとにかく美しければ申し分ないが、野菜は喰って美味いことが第一義である。

ウズラどぜふ池は、毎日水換えをしてもあっという間に濁って臭くなる。ウズラの糞が多すぎるのだ。腕が痛いので、ポンプを買って来て「処理」しているが、時間がかかるという意味では変わりはない。ともあれ、ポンプを買ったのであるから、この項「敗北」である。

ウズラ糞砂を洗って、クソと餌を取り除く作業をするとさらに腕が痛い。それに何をするにも腕を使うから全く治らない。腕だけではない。腕と繋がる肩も痛くなって来た。軽いねんざの右足も治らない。腰は万年痛くなって久しい。これは躯が歳を取って来て転換期に入ったことを意味しよう。こうしてキーボードを打つのも腕が痛いから困ったことである。で、残念ながら、ウズラの糞が水に落ちないように板を張ってクソをとり、それをコンポストに入れることにする。何か都合が良い物はないかと、ホームセンターをうろうろすると、ピッタシの物が見つかった。竹製のランチョマットである。これならウズラも涼しいし、クソも下へ落ちない。値段は何と128円であるから交換も可能だ。で、これを池上の網の上に張ると、何と大きさもピッタシである。これで池の水の濁るスピードは遅くなる。しかし、エコ計画の観点から見れば、第二の敗北である。

ところが、今朝、クソの積もったこのランチョマットを水で流して軽く振ると、バラバラになった。第三の敗北である。カラダばかりではなくアタマまで痛くなって来た。日射しが強いせいかもしれない。

当初、ウズラに、「フクダ」とか、「アソウ」とか、「オザワ」とか、「ハトヤマ」とか、「オオタ」とか名前を付けて、「オザワがフクダにカミツキました」とかやって楽しもうと思っていたが、全部メスなので気の毒な気がして、「ヒラリー」とか「ライス」とか「メルケル」とかやって見たが全然オモローない。というより、ジャンプしてぶつけて頭から血を流しているやつ以外、他と識別できないのであるから、「ウズラ」としか呼びようがない。ウズラの「ラ」が、「等」であることを知る。第4の敗北である。

どう考えてもこの趣味は、「高まり」のためというよりも、「痛がり」のためである。憔悴し切った主を嘲笑うこと以外、家族が歓ばないことこの上ない。唯一良いことは、毎日3〜4個卵が取れることであろうか。しかし、これも都会っ子の息子は、気持ち悪がって食べない。反抗期の嫌がらせかもしれない。

現在オス1羽を加えて7羽である。このまま忙しくなる夏を乗り切れるのか心配である。

正午、いよいよ暑くなってきたので、できるだけ使わないことにしているエアコンをつける。第五の敗北である。

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高橋ゆりこ☆☆

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