2006-11-20 <ムジナの知恵ー連載3>
_ <ムジナの知恵ー連載3>
相変わらず「高度」な読者諸兄に礼申し上げる。
しかるに、当ブログ子には、驚くべき時間の不足状態である。新たなる出版社からの企画も、テレビ出演依頼も結果的に無視。完全に毎度おなじみの受験体制に入る。
15日の夕方4時のことである。この日小生は、夜間看護を母に任せて、朝まで自宅で原稿執筆。軽く仮眠を取り、埼玉山奥大学へ出講し、午後4時、大泉のインターを降り、信号で停まり、携帯着信メールを確認した。
見れば、秘書役のT女史から3件の新たな教育相談の申し込みの報告。昨日も同様。もうこれ以上は物理的に不能な限界までスケジュールがつまる。もちろん、ケース的にお断りすることも多々ある状態。最早やけくそで、「よきにはからえ」と打つのが精一杯。
家へ帰ると、さんざん問題になっている2階キッチンの下水道が、修理に来ていた水道屋が対処中に決壊し、階下のピアノが水浸しになったとのことで、プロフェッショナルな水道屋が来ている。「大ナマズ」は、私が帰ったのを幸い、地域のコーラス指導に外出する。ところが、大家とプロ水道屋はなかなか帰らない。しかし、私は5時までに事務所へ出なければならない。
4時35分。やっとのことでPCメールを開けると、出版関係から3通のメール。これを高速で打ち返していると、またまた大家さんがピンポン。老人ゆえ、話が長くなる。さらにそこに自然食納入業者来訪。支払いの金と注文書が不備なので彼女に電話。改めて来てもらうことにする。彼らがやっと帰ると、近所の主婦が相談訪問。もう事務所に出なければならないギリギリの時間。軽く話を聞いて返答。この瞬間、またしても電話。高校時代の旧友が、「子どもの受験で相談したい」!「春まで待ってくれ」!急いで出ようとすると、またしても大家からの電話。「保険屋が来る日程を詰めたいのでこれから言うことをメモして下さい」。時計の針は5時を回った。たった1時間で、10件以上の対人処理。大学受験指導のために事務所に出ると、なんと、時雨ならぬ晩秋の雷雨。妙な日である。
教育基本法改正案通る。しかし、実際の教育改革について、政府並びに教育再生会議、沈黙。することがないらしい。先にも述べた通り、教育基本法改正論議は、文科省を郵政省と同じ目に遭わせないための、政府目くらましである。新聞は書かない。政府同様バカかグルと知れる。
世はいじめ自殺報道で大賑わい。これも「目くらまし」に見える。結局、「改革」はないのである。国民からの怒りの声も聞こえず、改めて深く「納得」する。政府主導で、改革をするふりの非改革であることは、最早完全明らか。
次回以降にこの連載を本格化したいが、上記のように時間がない。
『ウラのウラ』に続き、12月初旬に『女の子を伸ばす母親はここが違う』刊行。年明けに、『できるだけ塾に通わないで受験に成功する方法』ならびに、『オチンチン力第2弾』刊行予定。その後も立て続けに出版社から刊行企画。いよいよ時間がない。雑誌インタビュー、執筆も押し寄せ、しかもそこへ新たなる大きな懸案が加わる。病父延命により、深夜看病も続く。家族子どもと会話する時間は一日5分程度。人には、「忙しいのは良いことだ」とか毎度のご挨拶をいただくが、想像力が欠ける人物に思えるだけ。筆者はオカネよりヒマが欲しい。しかし、教育の現状について、怒りを抑えることができずこのブログを続ける予定。読者氏には話が進まず本当に申し訳ない。