ブイネット教育相談事務所


2006-06-04 家族連れ

_ 家族連れ

いい忘れたが前回のも冗談だが今回のも冗談である。

相変わらず街で私に不用意に声をかけて来たものは、たとえ警察官であろうが、手痛い返り討ちにあわせている。警察官に、軽い問答の末、「じゃあボクはどうしたらいいんですか」と嘆かせたこともある。そのせいか、最近勘のいい警察官たちに全く声をかけられないので少々物足りなく思っていた。また、この行動は予めの用意なしに行われるので、自分でも意外な対応をするのが楽しみであったのであるに。

今日、百年ぶりで家族と夜食事に出た。御殿山のスペイン料理に行くのであるが、途中には風俗の呼び込みが無数に立つ。

もうとっくに崩壊している私の家族は、私と一緒に歩くのが嫌らしく、いつも私の10メーター以上後方を歩く。これは私が歩くスピードが速いためではないかと一時疑って何回か歩調を遅めて見たりもしてみたが、決して10メーター以上近づくことはないので、意図的であることが分る。

さて家族の前10メートルを行くと、スーツ姿の無数の呼び込みたちが近寄って声をかけてくる。家族と逆である。

「キャバクラいかがですか?お一人様今すぐご案内です。」

私は答える。

「家族連れなんだけど。」

「はっ、家族連れですか?」

相手は後方に去る。

こうしてやり過ごして行くと、何回か後で、後方でどっと笑う声がする。

家族連れである。息子が笑いこけて近寄る。

「お父さん、家族連れって言ったでしょ。後ろの人に報告していたよ。」

「笑っていたか?」

「いやマジな顔だったよ。」

私はまた少し憂鬱な気分になって、前を向いて歩き続けた。