ブイネット教育相談事務所


2008-09-02 波動調整

_ 波動調整

焚火明けて、31日午前5時、新月。

10時予約の論文コンピューター少年来訪せず。すばやく帰宅し、昨日風呂屋に脱いだ物を忘れた生徒に車でこれを届けて、その足で三鷹Jマートへ。花卉類と、カミソリなどの生活用品を購入。帰宅後自家製ナスシシトウで天婦羅そばを作って食した後、午後より二件授業。

これで夏休みが終わり、晴れて生徒が朝からは来ない新学期になった。やはり八月は働き過ぎたので、九月初頭は、久しぶりで、二連休とする。その後も事務所に出るのは抑え目にする所存。執筆、企画、懸案事項に精力を注ぎたい。

9月1日。かねてやりたかったことを全部やることにする。

まず、評判の悪い玄関先のカボチャを収穫。ウズラハウスを整備しつつ、庭の剪定と草むしり、途中から実のつかないキュウリも「終了」。その上で昨日買った花卉を全て植える。さらに家中の掃除と雑巾がけ。

昼に驟雨。歯医者に行った家人を駅へ迎えに行き、焼きそばを作り、帰宅した息子と三人でこれを食す。運転中に、「京都大画伯」から電話。「東京に来ているので逢いたい」とのこと。明日お逢いするとすると、やや間が空いた母訪問ができない可能性がある。それよりも、画伯が今秋ニューヨークで個展を開く際に使われる美術評論を今日中に書かなければならない。後でもう一度連絡を取ることにする。

昼食後、洗車。その上で車内用バキューマーがある洗車店へ行き、「焚火教育」で汚れた車内を完全清掃。

4時に、たまたま揃った娘と息子と母を訪問。誕生日の食事会の日取りを決める。

以上の合間に、画伯の作品についての美術評論を書く。なんとか書き上がったところで、連絡。明日吉祥寺で昼食を共にすることになる。

夕食は、小生好物の、自然藷すいとん。極めて美味。

夕食後、2時間のwalking。これでやりたかったことのすべてが一日で終了した。

福田首相辞任。安倍以降「ババ抜き」ゲーム。アソーとオザーの対決は興味深い「パフォーマンス」だが、二人とも本当に我が国の未来を見据えた人物ではないのは明らか。国民も、「経済的観点」に「洗脳」され、未来的教育の抜本的対策はこれまで通り後回し。あくまで、国民全体より、部分の利益を守らんとするケチ臭い人間が政治家であり、その支持者であるようだ。もちろん、意識的に「事実」に触れない新聞もことは同様である。ともあれ、福田は逃げるのの上手さを小泉から学んだことだけは確かなようだ。さて、麻生が掴んだのは、はたして安全カードか、はたまた「ババ」か。

11日早朝遠地点、17日朝満月、26日昼近地点。

自らWAVEに先手を打って同調し、秋の実りを狙う。

一日にアップできなかったので今日になった。


2008-09-05 メディアと教育

_ メディアと教育

NHKの会長が、視聴率の低落傾向について、「最近の若者は、本はおろかテレビも見ない。これではいったいどこで彼らは教養を得ることができるのか?」と語ったと言う。

若者の本離れの理由が明らかにテレビ視聴のせいであったことを思うと、いささか滑稽であるが、その若者たちに聞けば、「自分はネットを始めてからテレビは見ない。友人にもテレビを見ない者がたくさんいる。テレビはやらせと嘘ばかりで、しかもバカバカしくて面白くない。テレビだけではなく、メディア全体を若い人は信じていないと思う。」という。

民放では、若者ばかりか富裕層が率先してテレビを見ず、広告効果が上がらないので、トヨタなどのクライアントが離れつつあり、すでに従業員賃金カットもあるとか。

私がテレビを所有しなくなってから、およそ20年が経つ。そもそも見るべき物がないのに、ニュース番組ですら、久米宏や筑紫哲也と言ったタレントキャスターが、広告料を取っているからこその報道になっていることは触れずに、つまらないコメントを繰り返した上で、すぐにスポーツ番組に変わってしまうので、「洗脳」を意図したという感じが強いテレビを見るのをやめてしまったのである。最後まで見ていたのは小林勝也のベストヒットUSAだけだった。

テレビをやめると、NHKの穏やかな女性社員から電話がかかって来た。

「ただでさえGHQ臭いのに、あまりに露骨な自民党内竹下派よりの報道は、わざわざ金を払って見る気には到底なれない。」

と言うと、まるで、「良くご存知なのね」と言った感じで、にこやかに、

「御意見ありがとうございます。」と電話を切った。

ウけることと、煽動することと、啓蒙することは違う。

ウけることは、視聴率という価値観によって測定されるが、その背後に「ものを買わせようとする経済的意図や、思うように判断させようとする政治的意図があれば、自称「公器」の役割はなくなろう。

新聞も同様である。広告収入を思うあまり、思いっきり書くことを自制すれば、記者が腐るのは教育現場の教師と同様の結果になるのは明らかであろう。

自民党で、すでに麻生に決まっているはずなのに、総裁選立候補者が次々に出て来る。これはどこかのイベント企画会社が仕組んだ選挙勝利戦術に見える。対立候補のない民主党の小沢決定にやんわりとボディーブローをかませようというのだ。女性である小池を担ぐ者が出るのも、石原のような本質的なバカが名乗りを上げるのもそのためであろう。

新聞やテレビのトップはこの報道ばかりである。同時に必要以上に大相撲大麻問題で騒いで、他の何かの報道を抑制する。

「若者はなかなか見えている」のではない。バレないと思ってやっている神経の方が異常なのだ。

これからのテレビは、本質的な啓蒙活動を行わなければ、学校同様、腐敗して「崩壊」する。

それにしても私が「見切」ってから20年でテレビがこんな状態になるなんて、世の中のスピードは思ったよりも速い。

すでに政府の構造的腐敗によって、若者から良い教育を奪い、しかも国家借金の付けを回したことを若者はよく分かってしまっている。そして、まともな若者なら誰でも、このことが解決されない限り、我が国が良くなることが難しいことは、「JAの小作農だった」と述べる農家同様、薄々感づいてしまっている。

出版や新聞だけではない。メディア全体が、まるで政治家や教育集団同様に信頼を失う方向性なのだ。メディアと教育の腐敗は構造的な「相似」に見える。

ではどうなるか。ではどうするか。


2008-09-10 ボードーゲーム

_ ボードーゲーム

自民党の「やらせ」総裁選が紙面を賑わしているが、最早驚きようもないことに、そこに教育のことを第一義に掲げる者は一人もいない。皆、税と経済についてしか語らない。日本の教育予算は、先進28カ国中最低だそうである。

本来未来を見据えるべき政治家に、未来を真剣に考える力はなく、相変わらず目前の周辺部分についてしか頭が回らないのである。彼らには、このままで行けば10年以内に若者の暴動が起こることが予知できないのだ。

学生運動以降の、若者が暴動を起こさないようにする教育は順当に功を奏し、代りに日本は高度成長を成し遂げた。

しかし同時に、少子高齢化した。子どもがいない家庭が増え、子どもについて考える人は少数になり、人々の共通の関心は経済だけになった。そして、大人が自分たちのために作った膨大な借金は、皆子どもたちの世代に払わせることになった。

自然環境は破壊され、子どもの遊び場は失われ、学校教育の低下で長時間塾で過ごし、忙しさのために群れて遊ぶことができず、しかもどうもアタマに悪いらしいテレビやコンピューターゲームは大人が子どもを商品と見て金儲けのためにやっていることらしい。お菓子を食べても安い物には何が入っているか分りはしないし全然美味しくない。親が買ってくる高いお菓子だって家畜と変わらない穀物で作られている可能性はゼロとは言えない。食品関係どこだって信用できるところはない。

大人は全然世の中を大事にしない。利益のことしか考えられない。しかも借金は自分たちは払わない。

つまらない授業、無能な教師、古い仕組み、どうしようもない教科書、自分の価値観のない親、テスト結果だけが全ての社会、そして社会の先端の政治家たちは教育のことなんて全く関心がない知性が感じられない顔をした人たち。この人たちがこのやり方でこれまで通り人をダマせると思っているならそれこそ無能の証拠である。

今は若者の「暴動」は個人単位で起こっている。しかし、社会全体の考え方とシステムがこのまま大きく変わらないままであれば、先行きがどうあっても良くないことを確信した若者たちは、自分たちの方がこの先長く生きるという潜在意識により集団で暴動に加わるだろう。そして、私も大人の一人としてその暴動の対象となることだろう。

柔道の石井選手の発言のせいか、「日本はもう良くならない」という意識が今若者の間に急速に広がっている。


2008-09-13

_ モンスターペアレント

本屋に行って驚いた。そこにはモンスターペアレントのコーナーがあった。一目見て不愉快になった。

モンスターとは、「怪物」であり、得体の知れない存在のことを言う。

モンスターペアレントとは、学校に不可解な注文や苦情をする親のことで、そもそもは「M家庭」=「問題家庭」と、教師の間で語られ、名簿にMの字を書いて、次の担任や学校に分るようにしたものである。

私はこれを、自分の著書で、「公務員たる者がやっては行けないこと」と重ねて主張して来た。

例えば、子どもが学校で問題を起こしている時、教師がその対応を願って家庭に電話すると、「私は仕事や生活で手一杯だから、公務員として給料をもらっている先生が対処して欲しい。」と言って電話を切ると、「M」となる。感情的になって大きな苦情を言ったり、「教育委員会に言いつける」と言ってもこれになるらしい。

私も仕事上、何を言っても話にならない自分の考えだけを主張する親には何人も会ったことがある。はっきり言って参る。大きなストレスになる。しかし、「気の毒なのはそんな親の子の方だ」と思い直して、できるだけ子どもが救われるように粘り強い対処を心がける。

モンスターペアレントと呼ばれる人の中には、精神的にオカシイ人が多く含まれる。仕事や生活で疲れ果ててしまって、自分以外のことを考えられないのである。不幸な結婚をして子どもを作った上で離婚して、働きながら家事育児を同時にこなせば、「もうこれ以上何もできない」と考える限界状態の女性がいてもおかしくない。彼女たちの欲しいのは理解と助けのみである。子どもが被害にあったときなど、感情的になりやすいのも理解できる。こういうことを「モンスター」に含むのは明らかに間違いだ。「キャパオーバー」というのが相応しい。

もちろん、この他に、あまりに社会的常識から外れた人たちもいる。お金があるのに給食費を払わない親などというのもこの部類に入るかもしれない。V-netでも、個人教授の相手に金を払わないという理解不能の人たちがまま出る。

私はその時点で、「精神的におかしくなった気の毒な人」と認識して、子どもを救うことを第一義にする。自殺する人がこれだけ多いのであるから、アタマがおかしくなった人がたくさんいることは街でいくらでも観察できる。自分がしっかりしてないから起こったことを他人のせいにする人も多い。しかし、気の毒なのはそうした親の子である。親がアタマがオカシクて子どもがまともに育つわけがない。こうした子どもをこそ、積極的に救うべきである。そしてそれが、消費税を取る国家の役割ではないか。そういう状況に彼らを置いた国家の責任ではないか。

だが、どうして「モンスターペアレント」になるのだろう。先に書いたように、精神的にオカシイだけではなく、明らかに異常なワガママを世間に表してしまう人は最近多いと思う。この人たちがこうなるのは、この人たちが親や教師から受けた教育のためである場合が多いと思う。事実、私は有能な子どもが、担任と親の両方の誤った対処で、能力を伸ばせずに非行化した例を何例も観察している。

教師の仕事かどうかは一概に決められないが、こうした人の対処をするのが公務員の仕事だと思う。

医者は聞き分けのない患者を「モンスター患者」とは呼ばないだろう。レストランも細かい苦情を言う客を「モンスター客」とは呼ばないだろう。あくまで「お客」として扱う。

無能な教師を棚上げして、対処の難しい家庭を「モンスター」として切り捨てる。明らかにこれは「差別」であり、それに乗じた本を出すことは社会的な「いじめ」である。そんなことをタイトルにした本がたくさん出ることを私は残念に思う。

学校教師の約半分が「不適正」であり、さらにその約半分が「無能」であることを思う時、庶民であるご家庭の非常識を、わざわざ「モンスター」などと名付けて強調するのは、会話の段階にとどめて欲しいと思う。

しかし、私の目から見れば、全ては国語表現の問題である。学力低下もそうであるが、日本語能力がどんどん低下している情勢でその対処を全く行わない文科省に問題がある。的確な言語コミュニケーションができないから「モンスター」なのである。ここで気がつくが、全ての役所が、「モンスター官庁」と呼ぶと実にしっくりする。問題があるのに即座の対処をしないでのうのうとし続ける。国家予算を食い物にして飽きることがない。まさに理解不能の「怪物」である。私はこういうのをこそ、「モンスター」と呼ぶのが相応しいと思う。

社会的弱者を「モンスター」と呼ぶのは、すぐれて新自由主義的である。


2008-09-14 日能研全国中学入試センター模擬試験

_ 日能研全国中学入試センター模擬試験

日能研全国中学入試センター模擬試験(9月7日施行)の国語記述解答を見て驚いた。サピや早稲アカの模試の出題/解答にはもう呆れるばかりだったが、日能研の大問一の記述解答例には「正解答」がなかった。まず、問九では、主語がないと答えにならないケースだがそれはなかった。しかも正解を書こうとするとやや字数が足りない。受験者の多くは、ここでいたずらに時間を食って、大問二をやり切る時間を奪われたことであろう。問10は、明らかに「分ってくれないことへの怒り」であるはずなのに、「母の行動のせいだといらだつ気持ち」とかすり解答。問13は、「罪悪感」の理由説明であったが、「知的障害者で、悪意のない母親を責めたことへの道徳的やるせなさ」を「自己嫌悪」とすり替える不手際。私は百歩譲って、これは国語専門教師の解答ではないと断定する。国語ができない「職員」の解答である。したがって、日能研の模試は「詐欺」であった。この模試を受けても学力も測れないし、かえって優れた者が「混乱」するのであるから、センター試験文科省とやっていることは同じである。

考えてみれば、左翼非左翼に関わらず、国語が本当にできる者を低賃金で雇うことはできない。最低でも年収800万以上を払わなければ人材を得られないから、そんな人を雇って模試を行えば当然赤字になる。

ゆえに、これは国語力を持たない一般家庭を前提とした「商売」であり、こんな解答が開成や麻布や筑駒などの上級校に通じないことは明らかである。日能研は正直に表明すべきである。「知識に偏重しないと入試稼業は成り立たないのです。国語レトリックには、一般家庭は盲だと認識して行っている」と。

同じく日能研の、「公立中高一貫校模試」では、実際の入試の特徴である、説明が難しい事柄への記述解答とははるかにはなれた模試であったにもかかわらず、6000円以上の受験料を徴収したということ。この採点は東大生を主とした、時間給1300円の学生採点でであろうが、正解答を作ることができない執行部の解答を見本にした採点が無意味化するのは明らかであろう。

高木さん、私は同業者の中で最も貴兄を敬愛するが、社会専門の貴兄には、やはり国語レトリックは了解不能な事柄なのですね。貴兄の管理が行き届かないために、無意味な試験に金を払う親を作った結果責任は中教審委員として極めて重いことですぞ。自分の子どもに受験させず、成城学園下から上までご利用の貴兄は、本当にお客を「バカだ」と思っているのですね。国民水準が低いからバレないと思っているのでは文科省施策と変わらないではないですか。

結局そもそもご家庭が優秀で国語力対処ができる者が順当に合格する。塾の無能国語教師のためではない。優れたご家庭は、進学塾の国語授業を受けさせないようにするのが普通であろう。

以上当然のごとく、「冗談」で書いた。


2008-09-18 サイクロン

_ サイクロン

ついに念願のサイクロンが入荷した。

サイクロンと言っても、インド洋上のハリケーンのことではない。

小生開発の最先端暗算教材である。

算盤で三年かかるところをサイクロンは三ヶ月以下の期間で終了させる。

読者は、12×14がたちどころに言えるだろうか?

サイクロンでは、瞬間的に=168と出る。

このからくりは、13の二乗が169で、それから1を引くだけなのであるが、

17×12=51×4=204という思考法なども満載なのだ。

超インド式ジャパニーズ暗算メソッド学習の決定版!

これからの算数教育はこれを取り入れるかこれを上回る物を発見提示するしかない

ここに慎んでお知らせする。

算数暗算究極メソッド=サイクロン、v-netに入荷しています。お問い合わせは03−5382ー8688(V-net)まで。

商標登録済み特許出願中。

サイクロンの販価は、

12面体サイコロ×3+20面体サイコロ×2個で

_ 1、1セット定価1000円(以下送料別)

2、10セット7500円

3、100セット65000円

4、1000セット600000円

5、5000セット2500000円

       (以上、累計換算法)

_ です。

以後よろしくお願い申しあげます。

学でもない遊びでもない算数暗算教育究極メソッド。

これができればユダヤ人インド人も屁ではない。

近日ホームページ立ち上げ予定。

受付販売はすでに開始。

瓢箪から駒というよりも、算数能力の根本的若返り。

私は今から5年後にこれを知らない人はいなくなると思う。


2008-09-20 「リーマン予想」

_ 「リーマン予想」

どうも大分県教委教員採用不正事件の読み誤り記述以来「舌鋒」やや鈍る。

世は「リーマン予想」ならぬ「リーマン破綻」。何で結局FRBと銀行が証券会社を喰うのか。

そして、我が「予言」をはるかに上回り、農水省公認非食用米の「食用」転売事件。任期の短い大臣が辞任しても話にならない(この人には「運」がないね太田胃さん)。早期に辞任すればするほど何かに蓋をしようとした疑いが濃くなるばかり。

最早警察が自民党のコントロールを受けない!

あっそうかもね。次の人事権が自民党にないかもしれねっから。

麻が生えて、大相撲、神宮大麻で沈む。

この事態の中で、どうしていかなる政党もいかなる政治家もマスコミも、この国の未来を賭ける教育に視点を当てないのだろうか。「それ」を語らないのであろうか。その「理由」があまりに明らかだからか。これは哲学者からすればとんでもない、人類史に学ばないミャンマー政権的表象で、北欧諸国的観点からすれば、「馬鹿」としか名付けようがないことだろう。

世界中でバカな政治が行われている。それは環境問題よりも未だに自己周辺利益を優先するという、真のグローヴァル的地球自然環境視野の欠如の現れであろう(「冗談」でなく、「皮肉」の「つもり」)。

だめだ。本調子になれない維摩居士。

皮肉ではなく冗談を書けないのは能力低下の証。

しかし、冗談を言えないほど「現実」はひどい。ニコニコ動画は吉本興業。

一見善良で、しかも無能、でも保身のためのレトリックだけは秀逸な高級官僚。

いよいよ学歴が本格的に無意味化する時代の到来がリアルに確実性を増しつつある。

公明党でも共産党でも良いから、キャスティングボードを担う政党は教育を語れ!福島さんあんたもよ。そうしないとあんたらも、自民党同様、時代が見えない老人組織政党になるよ。民主党もそうかもね。もしも、国民大多数がバカらしくって投票しなくなったら政治家はどうするのか。

もうなっているか。私も今年で51歳。我が人生を決定したアフガンでの生死彷徨はちょうど30年前の今頃だった。私はこの時に近未来日本の方向性に完全に見切りを付けて一切の日本人組織に属しないことを決意していたのであった。若い私は、右手で日本冗談文学を書き、左手で真の個人教育とは何かの探索を志すことになった。農業は、東京陣馬山下育ちの「天敵」に封じられた。

秋一人焚火をしていて超思う。

何とか子どもたちに良い教育メソッドを提供できないか。

社会全体で「人材不足」の今、低賃金の教育の世界に有能者が名乗りを上げるはずがない。

するべきことは、メソッドであり、その伝達である。

「ゆとり」の逆が「詰め込み的競争原理」とは、「国体」を語る資格もない連中が叫ぶことである。争点に労働時間があることが見え見えで、時間と賃金を変数化できない、双方「守旧」の証である。教育とはダマされない人間を作ること、自ら主体的に魂の向上をはかる人材を育てることがその目的のはずだ。

教育の「リーマン予想」ができぬとは、この国の上層部は、どの組織もみんな本格的にアホだわい。

最近私を右左や宗教に決めつけたがる人が多いが、残念私はそのどちらでもなく、形而上の「上」である。

やっと調子が出て来たか、以上当然のごとく「冗談」で書いた。

_ ps:近日、扶桑社より、『超音読法』刊行予定。ラジオアナウンサーのCD付き。読者諸兄の御一読御推挙を願う。


2008-09-24

_ 秋風スナップ

また読者数が増えて来たので、ここで「変化球」。

重層する意識の表象。

快不快に先行する「判断」。

光の抽象化による未来。

焚火によるエネルギー。

一人旅が必須の中年男。

「冗談」で客観化される政治経済。

銀行と証券会社の「密約利益」。

農水省の「官僚見本」。

巨人が11連勝するときのナベツグの心境とその妻の安逸。

名前でいじめられる麻昇竜。

超楽観主義的「芸人」による「comic politics」。

教育を意識的に捨象する愚者。

たとえ生まれ変わってもワガママを自覚しない女。

「感情」より「支配」を優先するウズラ交尾。

夜来風雨。秋雲秋光。

宝来火口から見た月。

ブッダを刺した蚊。

マックス=ウェーバーの言う「精神のない専門家」。

ある政党の非協力独自選挙。

民主党の舌鋒は鈍いー彼らも「本気」ではない。

「若者党」が名乗りを上げれば、あっという間に次世代政党かも。

なんちゃって。


2008-09-26 悪癖

_ 悪癖

「調査」のため、もう一発「変化球」を投げる。

私にはとんでもない悪癖がある。

それは、もし、何かの作業中にその作業がちょっとでもつまらなく思えた瞬間、スイッチが入れ替わって、頭の中で何か別のことを考え始めてしまうというものである。

これは小学校に入ってすぐに身ついた。

担任の先生が悪いのではない。

教室という箱に入って、前を向いて机に座るのが退屈なのである。

こうした時、多くは放課後の遊びのことを考えたり、この前あったオモロいことを思い出したり、果てはあり得ない自分がヒーローになったような話を頭の中で作るのが常套となった。もちろんこの他に、机の穴をコンパスの先っちょで拡大したり、後から真面目なやつのアタマに消しゴムをぶつけたり、という実行作業も行うのであるが、これらはどういうわけか教師がキレるので、毎回はできないのである。

大人になっても最早取れなくなってしまったこの悪癖は、それまでにも奥手でアタマが悪かった私を、完全なる「学習困難児」へと導いた。人間普通頭の中までは見えないから、この悪癖が完全に見破られていることはあり得ないので、いつでもできるという利点が大きかった。たまに、鋭い教師がいて、いきなり「何を考えてるかっ!」とやられてビビることもあったが、素早く黒板に書かれている言葉を読み取って、それに関するオモロい連想を口にすると許されることが分った。こうなるとこっちのもの、常にオモロい連想を用意して待つ遊びが加わる。しかし、ある一つのオモロい連想は、それより上のもっとオモロい連想をすぐ呼び出す。最早授業どころではない。こうして私は教室での授業というものがほとんど聴けなくなった。私の授業は、放課後の友達と群れて遊ぶ、「男の駆け引き」を学ぶ世界で、夜寝る前の読書であった。

とにかくつまらない話は苦手。講演会や研修会は死にそうになることがあるので滅多に参加しない。本を読んでいるのにつまらないところにさしかかると、字面を追ったまま考えごとを始めているからいよいよもう「病気」である。映画もつまらないと分った瞬間席を立つから誰も誘わなくなる。

次々と出版物が出るとは、次々とゲラが押し寄せることである。ゲラとはそこまでの原稿を読み込んで修正加筆することである。昨日は一日ウンウン言ってこれをやった。たまにウズラを見に行くが、基本的に机から離れない。数年前に出した本の文章を書き直すのだが、これが全然非創造的でオモロうない。おまけに昨日まで他の多種の原稿で頭が疲れている。今日が締め切りである。

この瞬間である。ヤバい!例のスイッチが入ってしまった。私の頭の中には、このいくつか後の本で書く予定になっている、私の小学生時のベーゴマやカンケリの話が、実にリアルにあたかも昨日の出来事のようにはっきりと、次々に渦巻き始めてしまったのである。思わずこれに夢中になりかけたが、今は何としても目の前のゲラを進めなければならない。いっそのこと今この話のことをメモるのが良かろうかとも思い始めてしまう。そして結局、これはアタマが煮詰まっているから、ここから離れることが正しいという気持ちを起こさせてしまう。

私にとって「休息」とは入浴である。汗をかいて体の煮詰まった想念を追い出すことである。しかし考えてみれば、朝入浴した時にお風呂のお湯を抜いてしまっている。夕方の仕事まで二時間あるから高井戸は無理としても、自転車で西荻の風呂屋へ行き、そのあと事務所に出ようと、年中無休が歌いのサウナに着くと、今日は駐車場にトラック建設関係のお客が多い。

「臨時休業」―今日は店内改装のためお休みさせていただきます。明日は朝より平常通り営業致します。

呆然として家へ取って返す。やっぱり家の風呂を沸かして「入浴瞑想」しようと風呂場に行って栓をしようとすると、携帯へ電話。締め切りの編集者である。こういうときは、適当なことをしゃべりつつ原稿がおおむね終わっているフリをしていつ逢えるかを聞く。「明日夜。」とのこと。な〜んだまだ一日あるじゃん。てなわけで風呂が沸くまでの間にこれを書く。ゲラゲラ。


2008-09-28 町医者

_ 町医者

もう一発不発弾変化球。

武蔵野市の健康診断の仕組みが変わったらしく、春受けたばかりなのにもうそれが来た。

例の気の好い慶応出の老人相手で疲れ果てた町医者に予約する。8時45分に来いとのこと。

その時間に来訪すると、すでに待合室の半分以上が老人で埋まり、受付美人嬢は、「先に、採尿とレントゲンと心電図と血液検査を受けて下さい。先生問診は今11番目ですから、10時30分頃になります。アンケート5にご回答がありませんが」

「それは文章がヘンなので何を言っているのか分らないからです」

「確かに分りにくいところがありますね。他に悪いところはありますか?」

「アタマです」

「ムプ。残念でした。うちは内科です」

過去経験から、10時45分と伝えて11時以降に来ることにする。

採尿を行い、前回より家庭内の苦しみが濃くなったと観察される資格看護婦に心電図を取られ、最後の瞬間だけは先生の声になるレントゲンを撮り、また先の看護婦から採血を受ける。

家へ帰って朝食をとり、事務所へ出、予想通り約束教師がいないことを確認すると、偶然来合わせた昔の生徒の親の日銀マン篆刻婦人とやや長く「上方漫才」をして、12時5分前医者に戻ると、15人近いお客が老人や中年主婦を主体に待合室にいる。

「予約時間が過ぎているので、ただ今なら3人待ちです。」

「何時まで営業予定か。」

「午前中の診察の最終予約は12時半になっています。」

まあ医者がどこら辺で飯を喰っているのかはだいたい把握しているが、15時から診療を再開するとすると彼もけっこう忙しい。

ゲラを読む雰囲気ではないので、週刊文春をパラパラする。

すぐに呼ばれて中に入ると、「レントゲンと尿には異常はない」とのこと。

「では心臓の音を聞かせていただきます。」というので、衣服をたくし上げると、

なぜか、「奥さまも何も悪いところはありませんでした」と言うので、

「あああいつはね、性格が悪いんですよ」と言うと、

急に医者は真面目な顔になって、

「そんなことをおっしゃってはいけません」と、穏やかでたしなめるような口調で言う。

一瞬、今日は医者の奥さんがここにいるのかなと思うが、彼女とは実は医者を出たあと自転車で通りすがった。今日の昼食はどこでするのだろうか。

この医者は自分より私の方がストレスがないと錯覚している。

編集者より、新たなるゲラ送ると電話あり。ゲラゲラ。