ブイネット教育相談事務所


2005-05-13 「文字活字文化振興法案」

_ 超党派の国会議員が作る活字文化議員連盟が「文字活字文化振興法案」を今月下旬にも国会に提出することになった。これは、読書週間初日の10月27日を「文字活字文化の日」と定め、「言語力」を育てることを目指した法案である。PISA(国際学力試験)や教育政策研究所が行った学力試験結果で、我国の子供達の国語リテラシーの低下が明らかになったことが起因となっていると思われる。法案骨子によると、「人類が蓄積して来た知識や知恵の継承や向上、健全な民主主義の発展には文字・活字文化が欠かせない」とある。「言語力」という概念を規定し、教職員の資質向上、学校図書館の充実などを通じて、学校教育における言語力の涵養を図るように国や地方公共団体に求めている。 筆者は、多年にわたり、国語力増強の独自メソッドを掲げて活動して来た。その内容は、 ・独自の音読法によって読解力やコミュニケーション能力を高める ・これも独自の作文法によって文章を書けるようにする ・タイミングの良い読書指導により、良書を実際に手渡して読ませる、の3点である。この結果筆者の教室で学んだ子供達のほとんどが、現代文読解力、古文読解力、作文力、高級読書術を身につけ、本来教室で力がつきにくいとされて来た国語力を飛躍的に向上させて、国語以外の教科の成績も急速に伸ばすことに成功して来た。 国語ができるとは、言語処理能力とコミュニケーション能力が身につくこと。このことがあらゆる学習を含めた日常生活に大いに役立つことは明らかなことだろう。国会の超党派議員たちもこのことを国策として是としたのも当然のことだろう。普段教育行政に不満を持つ筆者も歓迎したいと思う。では、こどもたちの「言語力」が落ちた原因は何であろうか。 その原因の一は、テレビ文化の普及のために社会全体の国語力が低下したためである。 その二は、毎度の見解で申し訳ないが、記述表現が全く認められないセンター試験を代表とする記号選択の試験の隆盛・定着化である。 その三は、国語テキストの劣悪さである。 その四は、国語科教師の指導力の圧倒的な低調さである。 これらの問題の抜本的な解決はどれをとっても大変な困難を伴うことだろう。今回の法案が、少しでもこれらの問題の解決に向けて全力で取り組むきっかけになって欲しいと切に望むところである。