ブイネット教育相談事務所


2005-05-29 ナチュラリスト・田淵行男の世界展

_ 恵比須ガーデンプレイスの東京都写真美術館で田淵行男写真展を見た。

田淵は、1905年鳥取生まれ。日本のネイチャーフォト、山岳写真の先駆的存在

として活躍、89年に他界している。

4才で母に死別、10才で父に死別。母方の親族に引き取られた彼は、東京高等師

範博物学科で特待生として学んだ後、高校生物の教師を勤め、45年に安曇野に疎開

し、そのまま定住して北アルプスを中心に精力的に登山し、数多くの優れた山岳写真

や蝶類や植物の写真を残した。

面影は、実に自然を愛する純真な生物学者そのもので、私は強い親しみを禁じ得な

かった。

その作品はどれをとっても豪壮な山の姿に繊細な美しさを写し取ったもので、日本

の山の美しさを余すところなく伝えている。鹿島槍、槍ヶ岳、五龍岳、常念岳、浅間

山等これでもかというほどの登山を繰返し、その全てを喩えようもないほどの美しさ

に収めている。御子息に「穂高」という名をつけるほどの日本の山への入れ込みよう

である。

クールベも田淵も山の景色を愛した。山の姿は美しいとしか言い様がない。私もや

や歳を取ったか、つくづく常に山を間近に見る生活をしたいものだと思う今日この頃

である。