ブイネット教育相談事務所


2006-03-21 入試問題演習

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今年度の入試問題演習を生徒たちと楽しんでいる。

「楽しんでいる」というのは、本当に問題が面白いからである。

18年度武蔵中の出題は、何とあの、リリー・フランキー氏の大ヒット作『東京タワー』である。ということは、この問題作成は昨年の秋以降。出題者も,まさかあれほどまでの大ヒットになるとは予想もしていなかっただろう。作者も使用を笑って許してくれたことだろう。しかし、来年度は、大人しく、昔の作家の作品に戻すことだろう。

それにしても楽しい。生徒も教師も楽しんでしまう。

—ボクが、ごく当たり前の前野家の一家団欒に緊張するのはなぜですか。

う〜ん、緊張の理由か。すぐ書けそうでなかなか書けない。

我々は考えることを楽しむ。生徒と教師で、人はなぜ緊張するのかをデイスカッションする。もちろんこれはダイアローグの訓練である。

D:我々はどういう時に緊張するか?

 「人前で話すとき」

 そりゃそうだ。

 こんなのは面白い。

 「電車の中で席を譲るとき」

 なるほどね。

 時節柄か、ついふざけたことをマジメな生徒が口にすることもある。

 「女の子にバレンタインのチョコをもらうとき」

 私は軀を屈めて大笑いする。生徒は何かまずいことでも言ったかという顔で目を見開いている。教師が本気で笑いこけるのを目にするのは珍しいことらしい。

私は思う。塾や学校の先生たちは、この国語の授業ならではの楽しいことを楽しまないのかな。

 「では先生は何に緊張するんですか」

 「僕か、実は僕はあまり緊張しないタイプの

ぶっ壊れた人間なんだよね。そうだなー、おう、そうそう、柵のない高いところから見下ろす時なんかエラく緊張するねえ。それから女房が家に帰って来た時とか。でもこれはこの場合には当たらないね。相手がコワい場合だから。ところで、人前で話しても緊張しない人間がいるがなぜだと思う。人が緊張しないのはなぜだろう」

 「慣れているから」

 「そうだ。それはいい。それならこれにも使える。後は文章中から使える言葉を拾って適当につなげておかしくない文にしてよ。」

私の授業はだいたいこんな感じで進んでいく。あっという間に2時間が過ぎる。

楽しいが疲れる。疲れるが楽しい。