ブイネット教育相談事務所


2007-03-28 ムジナの垂れ流し

_ ムジナの垂れ流し

実を言うと、筆者はカラオケやキャバクラといったものが嫌いである。両方ともこれまでに3回ぐらいしか行ったことがないが、カラオケは、自分も含めて他人の下手クソな歌を聴くことに耐えられない。だったら金を払ってプロの歌を聴きにいった方が良いではないか。キャバクラは出版関係ご招待とかで何度か行ったが全然愉しくない。銀座のクラブもちっとも面白くないのでいつかオカマバーに挑戦しようと思ううちにその機会を逃して今日に至っている。なじみの編集者にその旨を伝えると、「そりゃそうでしょう。先生は、仕事上生身の女の子の話を聞く機会が多いんですから。」と言われた。しかし、教師でキャバクラ好きという者もいるのは事実だ。

しかし、考えてみれば、最近の少女たちの話は、男子生徒の話よりはるかに面白いかもしれない。以下にいくつかご紹介する。

「先生、最近の同年輩の男の子は本当に不作です。はっきり言って幼稚。しかも精神年齢が低いくせに、すぐにHしたがるから理解不能。だからこの前、オジさんキラーの友達と、新橋に行って来ました。」

「新橋」というところが面白い。ちなみに彼女たちからすれば、「オジさん」とは、30前後の男のことを指すので、私の年齢の男はすでに「対象外」である。つまり、私と同年齢で、キャバクラに通うオトコは完全に「お客さん」である。

「で、すぐにオジさんが引っかかるの。少しは大人のムードを味わおうと思いきや、これが爆笑もの。」 

「少し話をするうち、『オジさんの奥さんはどんな人?』と尋ねると、とたんに出るは、『カミさんは女らしくなくてコワい』という泣き言。この辺りでシラケ切って、『早く家に帰って奥さんの相手でもしな!』と言って、ムナシク席を立つの。」

また別の少女。「先生、女性専用車両なんてなんであるの?」

「はあ?」

「女がこんなにしゃあしゃあにになっているのに、女性専用車両なんて意味不明。そんなことしたら、いよいよ女がつけあがるだけなのが分んないのかなあ。」

「そんなこと言ったって痴漢がいるから女性専用車両があるんでしょ。」

「痴漢なんて、本来女の人にまともに相手にされない気の弱い男たちなのよ。だから、安全ピンさえもっていればイチコロよ。」

植草教授がこれを聞いたら何とのたもうか?

また別の少女。これはなかなか含蓄があった。

「今時テレビを見るなんて貧乏人のすることでしょ。」

「えっ!なんで?」

「だってテレビはタダじゃあない。お金がある人はテレビなんか見ないで、ネットかDVDを見るんじゃあない?だから、テレビは貧乏でお金がない人が暇つぶしに見るものなのよ。立ち読みするオッサンと同じ。」

ネットもただだと言いたいが、テレビを所有しなくなって20年が経過する筆者もこれには驚かされる。

彼女たちが語る父親観、これはここに記すことはとても出来ない。なるほど、「色気」より、「オモロさ」を追求する筆者には、キャバクラの幻想が不要であるのは必然である。こんなことを記すよりも、出版社約束の原稿を書くことが優先されるのが当然であるので、これでやめにすることにする。