ブイネット教育相談事務所


2009-06-01 雨の間の焚火

_ 雨の間の焚火

週末まで降り続いた雨が上がった5月最後の日曜日、予定通りV-net焚火の会を開催した。

今回は個人塾人気教師にして塾経営者とその弟子(実は両者とも元私の教え子)、最低点法を駆使する公立中学校教師、農業/技術インストラクターとその弟子、芸術家、v-netスタッフと、子どもを見守ることに慣れた大人が多かった。

そのせいか、ちょっとの指示で、後は子どもたちがどんどん自発的に動いて(おまけに大人も自発的に動いて)、その場にいる人たち全員が、自分のやりたいと思うことを自然にしながら時間が経って行くという、まさに焚火教育の「理想」としていたことが実際に起こった。

大きな鳥小屋を建てるために、太い竹を裂いて、それを地面に打ち込んで電動ドライバーで柱にとめる。使用される道具は、シャベル、穴掘り機、ツルハシ、手引きノコギリ、電気ノコギリ、ナタ、ハンマー、木槌、電動ドライバー、水平器、メージャー、脚立、etcと種類が多い。

大人は、焚火をするもの、特大おでんを仕込むもの、竹細工をするもの、デッキの修繕、刃物研ぎ。

その間に特に話題になっていることが食と健康や自然について。どういうわけか仕事の話はこの機会にしなければならないはずなのにほとんど出ない。主に食と脳の関係についてであったが、別方面からの意見を合わせて抽象化すると、「育ち盛りの子どもは仕方がないが、大人はできるだけ肉食を避け、タンパク質は大豆系でまかなうのがよい」という、先だっての講演会で東城百合子先生が語っていたのと同じ結論になった。

中学校の先生が、「もう牛乳を一律に飲ますのは意味がないのではないか」と問いかけるのに対して、「それも業者や天下りが一体になっていて変えられない旧システムの一つなんじゃないか」と答えていた。

学校行事、クラブ活動、運動会の雨天順延などで来れなかった生徒が多いが、参加した子どもたちは、そもそも潜在的に持っていた子ども力が爆発。共同作業も積極的に参加。一見難しそうでも、やろうと思えばけっこうできることを確認して、向上と明日への精神エネルギーの両方を得ていたようだ。

最後焚火を終わる頃に夕立となり、手際よく温泉へ集団移動。不思議というより良く考えると当然のことなのかもしれないが、焚火を好むものは、大人も子どもも温泉が大好きである。入浴後高速バス停前で「解散」。

日中は薄日も射して暑いほどであった。蚊や蠅もこの時とばかりに活動していた。

これで3回連続焚火の後に雨が降った。

うれしい偶然である。

それにしても焚火をするとどうしてこうもスッキリするのだろう。

小学校の校庭での焚火教育の開始に向けてもっと声を上げて行こうと思う。