2006-08-19 最近私事情
_ 最近私事情
10日に82歳の父が入院した。夜中に30分おきに人を呼ぶので看護している母が疲れたのだ。
若い医者は言った。
「家族が24時間ついていてくれるのなら、入院を認めても良い。」
結果的に昼間は母が、夜間は私が介護することになった。
最近私は、午前10時より午後9時まで事務所で仕事。深夜は執筆という生活だったが、この入院で、夜10時から病院に「缶詰」という事態に相成った。8月末までに単行本締め切りが3本ある。
病院にはコンピューターを持ち込めないので、久しぶりでの手書きになった。しかし、それをパソコンで打ち込まなければならない。その時間はない。何度も夜中に尿と便を採り、朝7時に病院を出て、1時間半仮眠を取って、事務所へ出る。病院の仮設ベッドで3時間くらい眠るが、睡眠不足は否めない。「ストレス」とか言っている余裕もない。病人に気遣われるほどである。
フラフラになりながら、私は28年前のアフガニスタン体験を思う。毎日死にそうだった。毎晩今日一日無事に生きていたことを祝った。どんなところでも寝れる。最低3時間は眠る。寝なければ明日の砂漠の灼熱に勝てない。それに比べれば病院の簡易ベッドは大したことはない。
本が売れて読者が増える中、本当に良い原稿を書きたいと思う。しかし、充分な環境はない。これまでいつも思ったことだが、私はたとえ自ら倒れて休息したいと思っても、今のところどんな状態でも結果的に倒れたことがない。倒れたことはただ一度、アフガンの砂漠だった。もし通りすがりのイスラム教徒に救けられなければ、今の私はない。
あの一回の救出がなければ今の私はない。
私は他者に生かされている。
この思いは、変わることがない。
[ツッコミを入れる]