ブイネット教育相談事務所


2007-05-06 関西受験事情

_ 関西受験事情

私は長らく関西人の国語力に敬愛の念を持っていた。

しかし、それは無惨に打ち砕かれた。

灘、甲陽の入試問題を見ると、その秀逸さに圧倒される。「言語ニュワンス」ということについて、この2校には、「了解」がある。

しかるに、最近H学園を初めとする進学塾で伸び悩むお子さんの相談を受けると、やはり関西も関東同様、マトモな国語教育がないことが分ってしまう。

結論から言えば、韓国同様、関西も、世知辛く自分の子どもの学歴を金で買うことができると信じる思いから、塾の詐欺商法に引っかかりまくりなのである。

Hでは、国語の力はつかない。それは、Hの試験問題を見れば分る。

抜きだしと穴埋め。学生バイトに採点させるのがミエミエの、営業戦術がある。

しかし関西の親御さんが、関東同様に「盲目」なので、国語力とほとんど関係ない試験における「偏差値」を真に受けてしまう。

今日、関西から上京したご家庭のご要望で、中高一貫進学校のKSの入試問題を見た。平成18年度前期の、その試験問題は、ラサール以下のひどいものだった。愚かな国語教師が、上からの強制と、思い上がりで作成した、国語力とは関係ない出題。

この学校の医学部合格数が多いのは、国語科がバカでも関係ないか、親御さんが外部の教育機関に出費する「余裕」があるからだろう。

関東ばかりではない。国語無能は、全国的な現象である。

その自覚が全くないところが恐ろしいところである。