2007-05-28 SEOUL紀行ー連載第4回
_ SEOUL紀行ー連載第4回
ソウル市街へ向かう車の中で、私は問いかけた。電話ではややこしくても、面と向かえば何とかなる。
「どうして、韓国で本が売れたのですか?」
これに対する答えは、通り一遍のもので当を得なかった。
「それは先生の本が良かったからですよ。」
「韓国人は日本人が嫌いじゃあないのですか。」
「そんなことはないと思います。韓国の人は日本に興味があります。」
道路は、片側四車線である。完全に有料高速道路の態であるが、そうではない。路標には、「80km/h」とある。他の車に抜かれようとも、運転手は80キロ以上出さない。極めて慎重である。緊張感が伝わって来る。右側に漢江が流れる。中州がなくて、隅田川の河口のようにぶっとい。私は、ブダペストを思い出した。
道路の幅の広さは、ソウル市内に入っても同様である。片側四車線、いや五車線のこともある。右側通行で、左折できる所が極めて限られ、目的地を大きく過ぎてUターンしなければならない。我々は、元朝鮮総督府があった光化門前でUターンした。
宿泊は、朝鮮日報社の隣のコリアナホテルである。
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