2008-01-09 セイタカアワダチソウ
_ セイタカアワダチソウ
おかしい。「変化球」が効かない。もう一発かますことにする。それよりだれか、どうして新年から急にアクセス数が増えたのか教えて。
_ セイタカアワダチソウ刈りワークショップに行って来た。
セイタカアワダチソウは、全国至る所で見られる背の高い黄色い花である。もともと北米産で、第二次大戦後に日本に入って来たが、まるでザリガニのように、ものすごい繁殖力で、特にススキ野原にポツンポツンと生え始めると、数年でセイタカアワダチソウだけになってしまう。実はバッファッローはこれを食べていたのかバッキャローと疑りたくなって来るが、今目の前に一面に、そのセイタカアワダチソウの冬枯れの原野が広がる。ムカつくくらいの花穂をつけ、我々の顔より高いところに、まるで幽霊の頭のようなワタをつけて立っている。
読者はその穂を見たことがあるだろうか。タンポポのワタのようになった種子が、びっしりとアワの穂のように付く。これが飛散して着床すれば、考えられない量が広がることになる。マクラの中身にでも利用すればと思うが。
すすきも同種の飛散型の種子。でもセイタカアワダチソウが勝つ。セイタカアワダチソウの上に伸びるスピードは速い。先ず他の植物の上までセイタカ伸びて、その上で例の黄色い花を縦横にアワだたせるのである。
私は解決策として、先ずススキのタネを取って、その上で火をつけて焼いてしまい、春になったら、発芽させたススキの苗木を植えるのが良いと思うが、燃え過ぎて危ないか。
今日の仕事は、野原一面に生えたセイタカアワダチソウを、鎌で刈り取り、それを次々に火にくべるという作業である。
スゴい!眼前一面にセイタカアワダチソウの原野が広がる。
刈ろうとすると、ツタもカラマり大変なことになっている。究極、広範囲に地面をなぎ倒してそこに倒れた植物を集めるのであるが、切っても切ってもキリなくアワだって増えているのである。
野焼き。
それを火にくべる。
ワタの部分を束ねたそれは、数秒で、「ボッ!」と音を立てて発火する。まるで良質の油分が燃えるかのようだ。メリメリという音を立てて、たちどころに燃え上がる。風呂のお湯ぐらい湧かせそうだ。私がカウボーイならば、「発火剤」として、常備品にする。でも西部ではおそらくそこら中に生えていたのだ。
セイタカアワダチソウがオイリーなうちに収穫して、それを燃料として使う習慣が出れば、我々はこの植物をコントロールすることができることになる。
利用目的がない場合、既存の植物を守るために伐採し続けるというのも人間の仕事の一部なのだと妙に教えられた気がする一日であった。