ブイネット教育相談事務所


2008-08-08 教師対策

_ 教師対策

書くことは沢山ある。しかし如何ともその時間がない。

しかし、こういうことは「良いこと」なのだ。

それは、書くべきことのみ書こうとすることによって、内容に無駄が少なくなるからだ。

「なのだ」と書いて、脳裏におふざけの大先達の赤塚不二夫が浮かんだが、今さらながら忽然と、私が「理想像」とするアジアの子どもたちの原点が、氏の「おそ松くん」にあると感じさせるのだ。

子どもたちは子どもたちらしき「バカな時間」(「バカボン」のオヤジではない)を通じて、世間と自分を識る。

私は子ども時代に欠かせない経験として、

1 友達とのいさかい、乃至は「喧嘩」

2 「基地作り」に代表される集団行動

3 いたずらと叱責

4 いじめ(加害も被害も)

5 失恋

そして、

6 教師との「対立」 

7 反抗期

8 「挫折」

9 自ら主体的に学習することの絶大的効果の実感

を掲げたい。

5以下をいまだ知らぬ歳若い小学6年生の母親から相談を受けた。私との受け答えを完全にこなし、音読も上手で、しかも外で友達と遊びまくって真っ黒で精悍な顔立ちである。見ただけでまともな子だと分る。ところが一学期の最後の面談で「LDと思われるので検査を受けるように」と担任に言われて苦しんでいるとのこと。私は大笑いして、全く問題がない。それどころか将来有望な少年の姿である」と保証した。加えて、「この機会に『公務員』というものについて私が説明します。本来は中学三年頃に知ることであるが向こうがそう出た以上、チャンスだから話します。」と伝えて、以下説明をした。これは、テストで高得点しても内申点をもらえない男子生徒諸君のためにもここに書くから参考にして欲しい。

―絶対評価なのに、テストの得点が成績に反映されないのは、他の裁量権が教師に与えられているためで、これを教師は生徒をコントロールする道具に使う。つまり、テストで点が取れても教師の覚えめでたくなければ内申点は上がらない。そのためには、教師乃至は公務員の価値観や習性を掴んでおく必要がある。公務員とは、試験をパスして採用されるものであり、そのためにはきちんとすることができなければならない。教員の試験ではさらにそれが厳しく、誤字脱字はもとより、字の書き方から線の引き方、言葉遣い、もちろんミスが少なく、態度が良く、時間も守り忘れ物などしないと言ったことを含めてとにかくきちんとすることがその習性で価値観の中心である。そして自分のするべきことは生徒を従わせホームクラスをまとめることだと捉えている。だから、宿題や提出物や忘れ物を絶えずチェックし、また、態度の悪いものや自覚的ではないものを注意してクラス運営に支障を来さないように心を配る。ところが最近の男子諸君は、必要以上にしっかりしないものが増えている。しっかりしないのは家庭の教育が悪いからだから、成績を悪くしてそれを悟らせようとする。ここでは面白いことやユニークなことや新しい発想を持つことは全く評価されたい。むしろ余計なことをすると見なされる。教師が望むのは個々の子供の成長ではなくて、何とか問題を起こさず仕事をし安定収入を得ることだ。だから、それに気づかず、授業を聴かない生徒や態度の悪い生徒には容赦がない。彼らの価値観からすればバカそのものなのである。中学三年にもなれば自分からしっかりすることもできるし、そうすることが将来役に立つことも分るようになるはずだ。時間を守り仕事に責任を持ち相手に不快感を与えないこと、これが守れないものは勤めることができない。つまらない授業を聴きたくないことは理解できる。考えごとでもする方が良い場合もある。だが、見るからに聴いていないのではなく、見た目は聴いているように見えるように振る舞うこともできるはずだ。こういうことは多くの女の子がしていることは君も知っているだろう。相手を低人物と見なしても失礼になるような振る舞いをするものはバカである。相手が価値観の狭い低人物であると見抜くからこそ上手に振る舞って詰まらないことを言われたりされたりすることを避けようとするのが知恵というものだ。これは世渡りにも通ずることだ。教師や公務員だけではない。世の多くの勤め人は、上の指示を良く聞き、ミスが少なく、仕事に責任感があることに特化したものの見方をする人がほとんどだ。公務員だけでも人口の10%はいる。われわれはこういった人たちと波風を立てずに使いこなす知恵も身につけなければならない。