2008-08-11 V-net焚火教育
_ V-net焚火教育
ゲームやネットや受験勉強やり過ぎの子どもたちをrefreshするには野外での体験学習と焚火が最も効果的である。教育上、どうしても、知識情報伝達以外に実際的にするべき欠かせぬものがある。追体験とアマウツシ。それには狭い教室を飛び出さなければダメだ。自然の波動を感受させなければダメだ。そしてそれには、ただそこへ行くのではなく、何かこちらから自然に直接働きかける「アクション」が必要だ.
とりあえず、始めた。初回は生徒6人と教師二人である。
どうしても連れて行きたいネットゲームやり過ぎの6年制私立中3少年二人と、ゲームはやめたがとかくボケっとしている高校受験の公立3年生との一人っ子三人集。
焚火がやりたくてしかたがない小学5年生二人。これには両方弟がいる。この二人はゲームをしない。
これに、防衛大志望の真っ黒け高3スポーツマン。彼は自衛隊同様、「志願」である。三人兄弟の末っ子。ゲームは多分やっている。
午前8時。東京駅集合。何と一人の遅刻者もいない。
まず、借りた畑に大豆種蒔きに草むしり。作業内容は、最初に竹を裂いて杭を作り、その杭を畑に縦に約15m横に約1m間隔で打って、紐を張る。次に、その線に沿って、クワで種をまく畝を作る。そして、そこに種をまく。さらにその上に土をかぶせ軽く踏む。
農業指導者の説明は最初に一回だけ。しかし、真夏の炎天下にもかかわらず、子どもたちはどんどん作業を進める。その間教師は草むしり。手のあいたものは、如雨露で往復水汲み畑に水撒き。小屋での休憩時間とお昼に、とれたてのレタスやトマトやキュウリやトウモロコシとスイカをいただく。他に味噌汁とトコロテン。お百姓さんたちに炎天下の作業を気遣われる。
畑が終わると、焚火。まだ陽が出ているうちの焚火は熱い。
ネットゲーム中学生はデデレコデン。遠巻きに見守るのみ。
ところが小学生たちは、動きっ放しやりっ放しで火の世話。
無我夢中で燃やしたいものを探して来る。
それをノコギリやナタで切断する。
火にくべる。
バリバリバリと燃える。
それに目を輝かせて、次に燃やしたいものを探しに行く。
ソーセージを焼く。マシュマロを焼く。
焚火好きの私に焚火をやる隙を全く与えない。
こうして一番星出た頃、温泉へ。
平日当然ガラガラ。
しかし、ここでも同様。
まだ毛の生えないオチンチン小僧たちは自由に闊歩。
生え揃った中学生たちは、大人しく風呂につかりさっと出る。
午後8時半東京駅解散。
楽しんだ小学生に、「今度いつ来たい?」
「明日!」
「何がそんなに面白かったの?」
「う〜ん、トラックの荷台に乗ったこと」
この子たちには、ディズニーランドに行く前にさせるべき体験があるようだ。
中学生たちも楽しんだようで、「次回もできるだけ参加したい」とのこと。
防衛大志望も「是非!」と微笑んだ。
つまり、「効果」は絶大。
9月以降次々と出版物が出るが、その後でキャンプの天才と組んで『キャンプ本』も刊行する予定。とまれ、「効果」が想像以上だったので、月に最低一回は企画したいと思う。
言い忘れたが、秋に大豆を収穫して、それを用いて味噌造りをし、参加者に二年後に味噌を配る予定。8月中にもう一回やろうと思う。