ブイネット教育相談事務所


2008-08-28

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急に外で雨が激しく降って来た。この雨が上がるまでにこの記述を試みたい。

この一週間ほどの気候は、まさに我が国ならではの、繊細かつダイナミックなものだった。

暑さが峠を越えた。

まるで高原のような気温に、秋を思わせる涼しさ。

そこへ南から温風が当たり、断続的な雨、雨、雨。

一日晴れると、「軽井沢」。

深く眠っていると、朝方ザーッと雨の音に目覚める。

そして、「晴れた!」と思いきや、油断大敵雷鳴驟雨。

そして今、また、突然降り始める。

こんな面白い気候が世界に他にあろうか。

大陸東岸温帯モンスーン付きの島。

これは世界でこの国にしか味わえない、世界まれな変化に富んだ気候である。

昨年と同じ気候に出逢ったことがあろうか。

その変化のそれはイギリスの数十倍である。

日本人の多くは、このことに実感的ではない。

多の地域との比較においてでなければこの気候の楽しさを知ることは少ない。

我が国の気候の面白さは類い稀である。

地球温暖化も関係ない。

どうやったって四面が海だから雨が降る。

むしろ、晴れ間が少ないのが我が国の気候の特徴なのである。

カリフォルニアの空は確かに青く澄んで美しい。

しかし毎日同じに澄んで青いのである。

アフガンでは、降らないと言ったら降らない。微塵も降る「予定」がない。

毎日灼熱の太陽が照りつけ、夜には満天の星が現れる。

転じて日本の明日の空の色を正確に言い当てられる人がいたら、その人は「仙人」であろう。

無常と無確定。

日本人ほどその中に生きざるを得ない国民は少ない。

だからこそ、肝要なのは、「直感」と「判断」と「行動」の連結なのである。

「情報」と「選択」と「購買」ではないのである。

雨は断続的に降り続けている。

えも言われず嬉しくなる。