2008-08-30 第二回V-net焚火教育
_ 第二回V-net焚火教育
―行きたい人だけ行くことになりました。
夏休み最後の土曜日。V-net第二回焚火教育を決行した。
「決行した」というのは、読者もご存知の通り、28日29日と全国的に記録的豪雨地域が相次ぎ、何とこの前通ったばかりの京王線北野〜高尾山口間は土砂崩れで不通になった空模様だからである。
東京地方、29日は晴れ間さえ見えたが、30日朝にかけて土砂降り。午前6時半、雨はやんでいる。
早朝電話連絡。
―行きたい人だけ行くことになりました。
この報に、結果的に「どうしても行きたい」という生徒だけが集結することになった。
例外は、「この雨では行くことはない」と高をくくって夜更かししたと思われる防衛大志望高3生。おまえなー自衛隊よりアフガンに行けよ!
後は、親が「決定」したご家庭だった。
小4一名、小5一名、小6三名、中1一名、中3一名の計7名。随行員は私を含めてV-netプロ教師三名。ネットやり過ぎ少年たちは、私の提案した引っ越しや部屋の改造で忙しくて来られない。
―ここ数日の空模様からすると、温度が下がる夜は降るが、太陽の熱がある昼は局地的に驟雨はあっても大きくは降らない。しかも、天気は遅れは見せているけれども一応回復モード。ゆえに、夜降ることはあってもデイタイムはまず降らない。降るとすれば暗くなった後の夕方以降である。焚火ができる。先々の私のスケジュール上、「中止」はあっても「延期」はない。V-netは学校ではないので、冒頭の決定となった。
雨はもちろん降らない。晴れて夏の日射しの中、先植えた大豆畑の手入れと、別チーム竹細工見習い。
さすがに、お昼頃一雨。でも全員雲と風の変化を読んで屋根の下。
雨が上がると早焚火開始。
驚くべきことである。
子どもたちはどうしてこうまで焚火が好きなのか。
燃やす物の前もっての「破壊」。
湿っていてなかなか燃えないので扇ぎまくり。
竹をそのままくべての爆発ごっこを繰り返す。
真夏の太陽が照りつける中、焚火は続く。
ソーセージ、マシュマロは焼きまくり。
焼きリンゴを作る者を見て、自分たちは次回に何を焼けば面白いかの話の花が咲く。
おまけに農家提供の食物は、「旨い!」と言って、食べまくり。
気に喰わないテストを持って来て焼く者も出る。
教師も夢中になって炎々四時間以上の焚火が続く。
汗まみれで、水をガブガブ飲む。
付近温泉で露天風呂。
遠赤外線を浴びた後の温泉効果は大きい。
「次はいつか?」と皆聞くので、仕方なしに、
「もうこれから毎月やる」と、答えてしまう。他の受験機関にない決定である。
それにしても、我ながら呆れ果てて、「どうしてこんな単純なことが楽しいの?」と、聞いてしまう。子どもたち曰く、「こんなことよそではやれないじゃん!」「いつですか?次も絶対参加します!」
私は趣味の焚火で、子どもたちから目が離せなくて、全然リラックスできないが、実の息子が楽しむのを見るのが嬉しいように、労が報われた思い。子どもたちの顔つきもみるみる良くなる。
「親が来ないのが良い」との声もあるが、是非お父さんたちにも参加していただきたいと思ってしまうV-net焚火教育なのであった。