ブイネット教育相談事務所


2008-11-11

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女の人の流す涙ほど男を当惑させるものはない。

職業柄か、常に女性の涙に接するが、「理性」で対応できないゆえに「了解不能」である。

我々男性には、涙を流す「理由」がある。

苦労した上での「勝利」の歓喜、大切なものを失った悲しみ、至らなかった自分への悔しさ、そして、芸術的な感動。

しかし、女の人はそれ以外の「理由」で涙する。

「神秘」の涙が流れてしまう。

そして、その本当の理由は、我々男性には永遠に分らぬものであり、それが分るなら、作家も作家をやめて、オカマかヤクザになった方が良いかもしれない。

男にとって、女の涙は永遠の謎である。

それにはほとんど「理由」がない。

まるで子どものように、処理できない感情のスイッチがあるとき突然入る。

とめどもなく頬をつたう涙。

涙を忘れさせる次のアクションが取れない自分が情けない。

最近私は苦しい。仕事があり過ぎて心を休める時間がない。

そこへ連日のように、女性たちの流す涙、涙、涙。

若くて魅力的な男であれば話は美しいが、私は中年の疲れたハゲ男であるからそれは実際「喜劇」であろう。

「滑稽」を客観化するのでは、女の人の理解には至れない。

息子は母親の心が分らない。

母の心はアタマではなく心で感じるしかない。