ブイネット教育相談事務所


2009-01-30 前田記宏

_ 前田記宏氏(宮崎県延岡出身。東大法卒25歳「ニート」。昨年11月29日に、自分のブログで文科省官僚並びに東大教授の殺害予告を書いて「恐喝容疑」で逮捕。本年1月6日再逮捕)の言説を読んで少し驚いた。「子どもにどうでもいいことや嘘ばかり教えたり、子どもを欺くことで子どもを操作し、最終的にはシステムに食わせようとしている」 「子どもを欺いて大人の都合の良いように操作するためのものであり、理想を真面目に信じた子どもに対する裏切り」

これは私の通常の言説のある部分に近い。

以上は、ほぼ「事実」であり、本来私は国家教育とはそういうものであるとはるか昔に結論している。

だからこそ、我々に第一に必要なのは、好奇心と感受性が一体化した状態、やりたいことをする自由時間とやりたいことが絶えずある状態の確保なのである。

しかし、この能力は、無自覚な受験勉強をすれば弱体化されてしまう。ついには、エリートほど発想力がないという今日的な状況を招く。無能な金融エリートではない、無自覚な「金融奴隷」である。

だがな、私は敢えて思う。

―ダマされるものが悪い!

なぜなら我々には不断の判断の機会が与えられているからである。

そして、たとえ無自覚的であったとしても、「それ」を知る機会はふんだんにあったはずである。

自分のやりたいことへの究極ダイアローグが未然なものは、「情報」の無自覚な奴隷になる。

前田氏は、ダマされたことに気がついたのであるから「幸福」な人である。

でもその次を思いつけないところが悲しい。「殺人予告」では、「マンガ」と変わらない。

この人も10代大半を創造的ではない不毛な学問に明け暮れて、回復できないほど脳の損傷を受けているのかもしれない。

まあこの人はこの後評論家として出版物を出す活動になる可能性が高いと思うが、「怒り」より「理念」を優先させるべきこと、「真面目」より「遊び」を優先させるべきこと、その他◯○××切りもないが、忘れてはならないと不肖ここに謹んでお伝え申し上げたい。

それにしても、ブログに書いただけで逮捕ならば、殺人事件を扱う作家を皆タイホして欲しい。

また年間3万人の自殺者代償として、何人か政治家と官僚に切腹して欲しい。

それとも、ひょっとして、これって、もっとヤバいことの前兆なのかな、何ちって委細冗談。