ブイネット教育相談事務所


2007-06-08 SEOUL紀行ー連載第8回

_ SEOUL紀行ー連載第8回

記者会見後の昼食会は、同じ場所でホテルのサービスで行われたが、これはいただけなかった。

「付け出し皿」は、装飾が勝っている結婚式場風。ミディアムで頼んだステーキは、「若者用」。

何と言っても、レストランを的確に判断できる野菜が旨くない。

美人たちもスープを音を立てて飲むことに「好感」を持てた。

美人通訳女性のキムさんに、なんで日本語通訳を目指したのか聞いてみる。

答えは意外なものだった。

「私、幼い頃から漢字が好きだったんです。」

この答えは「消極的」である。

ゆえに、突っ込む。

「だったら、中国語にすれば良かったのに、今日の中国経済の発展を考えれば圧倒的でしたよ。」

私は、彼女の父親が日本語が話せることを推察して質問している。

「本当!こんなこと予想もつきませんでした。」

彼女は極めて優秀だった。

インタビュー直前、最初逢った時に、「あなたは『重層的な非決定』とか訳せますか?」と試してみた。

「折り重なった=「多層的」というニュワンスと、‘non decision’の組み合わせですか。ウ〜ん。訳せますが伝わりません。どうか御加減下さい。」

やはり、日本人ですら容易く理解はしない用語の使用は外国講演には相応しくないようだ。

「日本の同時通訳者たちには、自分自身の価値観が持てなくなる、という職業病的な特徴が現れやすいが、貴女はどうか?」

「あっ、それはあるかもしれませんね。訳しているばかりで考えている暇がありませんから。」

私はこのような敏感な女性たちは、最近日本ではやや特殊な階層にしか少なくなっていると見るが、彼女は上品だがいかにもフツーな感じである。日本で言うと、高校から慶應女子校に入って受験勉強せずに大学進学したって言うグループか。いやいや、日本の大学付属校出身者は、音楽を主体とする何らかの芸術的な素養を、他よりよりいっそう持つ。

しかし、女性のアタマが濁っていないというのは歓びである。私は女性の感受性の源は、濁りのない純粋な反応の賜物だと思う。我々が旨い漬け物を食するとき、女性たちは確実にそれ以上の快感を持っているのである。我々男性には「オモロさ」があるが、女性たちには、我々の感受機能を確実に上回る何かがある。

男性にとって、「敏感さ」は、‘sexy’と同意語である。

Sensitiveとsensualの共有点である。

感受性。それこそは、男性に比べて相対的に動きが少ないという特性により、女性本来の、全く男性が叶わない能力であったが、社会進出をその重要要素として持ったフェミニズムは、あまりにも当たり前なそれを、敢えて捨象して、「インポ」を誘発した。

インポほどコワいものはない。女性に感じる意味がないのである。

フェミニズム女性が、スッポン(「冗談」で間違い。スッピン)を良く好むのはよく分かる。

でも、スッポンポンはなぜあるのか?

私は、キリスト教系白人とイスラム教徒の乱交パーティーを夢見るものである。