2007-06-26 SEOUL紀行ー連載第13回
_ SEOUL紀行ー連載第13回
景福宮を見学中の中学生たちを観察する。彼らは中学2年生くらいか。男女共学である。男女ともにメガネをかけている子が多いことから、おそらく私立の進学校の修学旅行であろうと推察する。教師と生徒の関係は良好であり、教師たちは尊敬されつつ親近感を持たれて、古の日本の師弟関係が偲ばれる。気になるのは、勉強のし過ぎのせいか、男女とも顔が冴えないところである。特に女子は、街で見かける大人の女性の華やかさからは想像もつかない面立ちである。
かつて筆者は、アジア〜ヨーロッパ大陸横断旅行中に、日本の子どもたちの顔が最も子どもらしさを欠くことを観察した。同時に日本の電車の中で見る大人たちの顔が最も醜いことを観察した。子どもたちの顔は、インドでもアフガンでもトルコでもイランでもギリシアでもイタリアでもフランスでも、現地の子どもたちより表情が劣ることが観察された。大人、特に大人の男に至っては世界最低と言っても良い表情だった。この観察により、筆者は多くの日本人が目指す方向性と決別する決心をし、就職せずに今日に至ることになった。日本と似た韓国も、人々の顔が悪い。特に子どもの顔がマズい。でも大人の女性には美人が結構いる。
景福宮を抜けると、そこに新しい国立民俗博物館があった。李朝などの民俗が分りやすく展示されて面白いが、英語に比べて日本語の解説文が充実していない。やはり公の場所では、いくら観光客が多くとも、日本人は歓迎されていないのだ。これも日本語強要の恨みかと思いたくなる。
見学途中で、ソさんが、「時間がないので、次の場所に移動したい」と言う。「山に連れて行ってくれるのか?」と言うと、「それは明日。これから先生お望みの、国民墓地へご案内する」と言う。
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