ブイネット教育相談事務所


2008-05-03 最近教育ビジネス事情

_ 最近教育ビジネス事情

何回か前の当欄に、山口2区の選挙のことを、「山陰補選」と書いたが、「山口は山の陰ではなくて山の入り口だ。それに問題の岩国市は瀬戸内海に面し広島より南だ。」と、「圧力団体」から御抗議があったので、タイトルを「山陰事情と山口補選」に修正させていただきました。ちなみに、「山陰海岸国立公園」は兵庫県ですのでご注意願います。とにかく、山口は「山口」で、山の入り口です。山口県は高速で通過したことがあるだけ。やけに木の多い地域という記憶があります。私は山口県にも興味がある。地域教育活性化コンサルタントとしてお招きいただければ幸いです。

さて、「山陰紀行」の「最中」ではあるが、やはりこれに関係づけずに語りたいことが起こる。

読者もご存知のこととは思うが、東進スクール(永瀬)が四谷を買ったに続いて、ベネッセが鉄緑会を買い、河合がSEGを買い、Z会が城南と提携する。これはおおよそ「メソッド買収」を意味するが、実はそれは、単なる高名講師の買い占めでは、チェーン的には成立しないことを示唆する。

現代児童の驚くべき変化。これに文科省は相変わらず後手的に全く無自覚なままであるが、教育ビジネス最前線は、スタッフ総動員、「カイゼン」、次なるものが「メソッド」であることを嗅ぎつけているようだ。

教育ビジネスについては、「メソッド」が全てであることは、別に禅問答的ダイアローグをしなくとも、容易に想像される。

「JA小作人」を認識する農家同様、消費者も、受験産業のセコいビジネス観に見切りを付けつつある。

どちらも、「欲しい」のは、「メソッド」である。

「賢くなる方法」ではない。「メソッド」である。

「メソッド」は、売りようによっては、「大企業的売り上げ」においては、充分な付加価値がある。10%の投資で、100%の利潤が可能である.

私は考えて来た。

受験産業が、従業員を差別化できなくなるから売りたくなくなるほど優れた次世代メソッドとは何なのか。

今一つの受験産業が、接触して来た。

私は全情報を開示する。

私は知った。

賢くなることのもとは、読み書き暗算能力である。

そして、これを自発的にこなせないご家庭が「受験産業」に金を取られる。

しかし、実は、受験産業に、その解決のメソッドはない。

ゆえに、「受験産業」は、文科省同様、限りなく、「詐欺」に近いのである。

だから、「おたがい」、儲かっているのである。

ここには、「権力」の、「未来的配分」すら匂うではないか。

そして、おそらく、「文科省」同様、「その結果」に、「自覚的」でない。

「エリート意識」とは、庶民を舐めることであるらしい。

私には信じられない「愚かさ」である。