ブイネット教育相談事務所


2008-06-30 内部情報

_ 内部情報

どうも超高級な読者ですら読みにくいらしいこのブログは、結果的に国語力をつけさせたいという大きなお世話の潜在意識の冗談の「賜物」のようである。

最近、おかしなことを夢想(ダイアローグ)した。実は良くやらないこともないのであるが、自分が有名私立中学の教師ならばどのような生徒をとろうとするか、というものである。

世には、周囲によって磨かれたタマと、周囲によって磨かれかけたタマと、自ら磨きつつあるタマと、「磨く」ということを全然知らないタマがある。

もし優れた教師であるなら、自分の教育法に自信があるのであるから、求める生徒は自ら磨きつつあるものかまだ全然磨かれていないものになろう。自分が教育する以前に、あまりに間違った教育メソッドを長期にわたって受けた生徒はできるだけ避けたい。教育する前に、「洗脳解除」しなければならないから手間がかかる。

言うまでもなく、これは予備校対処を著しく嫌う慶応義塾の出題方針に長年色濃く現れ続けたものである。早稲田はこれに気づくのが遅かったために「苦戦」した。指定校推薦で一般入試定員枠が小さくなったために上智が超優秀な学生を採り損なうのも同様である。受験プロの目からすれば、慶應はできるだけ受験産業が対処し辛い線をその本線に掲げて来たと見える。また、立命館も「未来」が読めている学校の一つであるといえる。

「内部情報」であるから分りにくく書くが、最近超一流進学校で、超一流進学塾の生徒をできるだけ取らないようにする意向があるという。私からすれば当然の動きであるが、推測するに、受験合格だけを目的に必要悪の強制教育を受けたために、学の楽しさ=自己の高まりの確認を知らず、単に他に上回りされば良いという偏向な思想を内在する将来性のないものを欲しがらないのである。

それは当然のことである。何しろすでに大学がそうで、新たな試験方針を打ち出せない東大に、創造力の不足した「カス」ばかりが集まっているのはその証左である。

すでに東大大学院の推定平均レベルは、早稲田や慶應のそれを下回っていると言える。東大は全国から優秀な学生を集めようとして大学院授業料の無料化まで画策し、その費用をトップがOBである企業から集めようとしているから懲りないことこの上ない。東大はピカドン日本同様、「ゼンガクレン」に参ってインポ化したらしい。

マスメディアのみならず、企業中枢部からは、東大卒の能力がない自己中心主義に対する苦情は濃い。日本が真似をし続ける米国では、ハーバードやスタンフォード、イェールといった私立大学がエリートの集まる場所である。

私立大学は、学力低下天下り法人の牙城であるセンター試験を巧妙に最低利用する。

つまり、東大は、その試験方式の膠着化により、優れた学生をとることができ辛くなっていることがその実体なのだ。もし、SFCが三田などにその拠点を移せば、優秀な学生はますます慶應に吸い取られることになる。

優れた学生は、自己の疑問と好奇心に基づいて、飽くことなき成長をし続ける。そしてここには「学歴」は関係ないのである。でも、世の中は東大卒ネットワークで利権をつないでいることは、日経などの紙面からも明らかである。

これからの世で、高収入を得るのは、学歴に関係なく、「一所懸命」の上達を連続するフリーエージェント的素養のあるものたちである。それには、自らの問題の認識とそれを解決しようとすることに専心する姿勢が欠かせない。経済界も政界も雲行きが怪しい日本で、同時に環境問題とエネルギー問題で先行き不安を抱える国際情勢下で、自らイノヴェートする人材が喉から手が出るほど欲しいのは企業も大学も6年制私立も同様であろう。