2008-10-14 ダイアローグー一番大切なもの
_ ダイアローグー一番大切なもの
相変わらず、次々と現れるゲラに追われている生活であるが、昨日朝、ついに、一つのゲラをやっている最中に次のゲラとその次の執筆用の章立てが同時にやって来る状態に陥った。こうなると、昼間は机にしがみつき、夕方から夜は生徒諸君に学習指導、夜帰宅後また執筆というパターンになるが、以前と違って飲みながらやるとすぐ眠くなって、気がつくと、机の下の床で眠っていることが多い。
最早そろそろ指導と執筆の両立は無理かなとつい思ってしまうが、こういう私にとって、平日短時間の指導はかえって気分転換になるから申し訳ない。
最近私は、小学生の国語指導で、西鶴の『本朝永代蔵』を音読した際に、ダイアローグ練習のために、「君の一番大切なものは何か?―僕の一番大切なものは何か?」
というのをやっているが、この答えがあらためて人間をというものを見直させて面白い。
_ 小4男子「地球!、家族、カードゲーム、テレビゲーム」
小5男子「親とお金の両方」
小6男子「自分!」
小6男子「命」
小6女子「食べ物!」
まあこうなるのは永代蔵を読んでいるからなのだが、なかなかよく分かっていると感心してしまう。これが中学生になるとまた一味違って面白い。
「自分」
「時間」
だいたいこう収束されるから、なかなか見捨てたものではない。
まあ、「好奇心」とか「体験」とかいかないところがこの世代の限界なのであるが。
ちなみに私も自分でやってみた。
―自分にとって一番大切なものは何か?
この答えは、自己予想に反する、とてもではないがここに書けないものであった。
ダイアローグは面白い。
ここには考えることとは異なる直感試練の場がある。
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