2008-04-21 危機一髪
_ 危機一髪
旅行前に「サーバーメンテナンス中」とかでupできなかったので、事務所の人にメールで頼んでおいたが今見ると更新されていない。1日早く帰って来たのでこのままちょっと掲載する。
どんな本を出すと売れるのかは永遠に謎である。扶桑社から出した本は相変わらず売れ続けているが、PHPやグラフ社から出した本は、オモロいことが書いてあるのにいまいち売れない。
この後ろで出す予定は、扶桑社から3本と、主婦友から1本、三笠から1本である。実は他にもあるが、「多忙」により応じ切れない
以下、23日まで、東京を離れるので、いつもより長く時間を取って記す。
伊豆旅行は「成功」のうちに終了した。
結婚前、式根島教員の経験がある母は、子ども二人と揃っての旅と、下田を満喫した。最後は下田漁協に寄って、大喜びで大伊勢海老をつまみ上げて、大漁購入。それを引っさげて拙宅に寄り、生きている海老に嫁孫どもが仰天するのを楽しんで、自ら厨房に立って料理した。
母が悦ぶのは、子どもが歓ぶのと同様に、分別なく嬉しい。
行きは東名小田原厚着有料道路。真鶴方面、相変わらず実は元漁師、伊豆人が客を「獲物」と印象させる馬鹿な私用希望の有料道路。宿泊は伊東一碧湖。帰りは、下田街道、川津ループ橋直前、登り直線斜線でイエローラインが切れた瞬間、前の紺色ロングワゴン、その前にミニバンを、MINIがお得意の高速時走行時急加速でワンアクセルで追い抜いて、坂道を軽く駆け上がると、対向車よりパッシング。速度計は90を越えていた。しかし、バックミラーのワゴンは、全速力で背後に付いて来ているので、急ブレーキが踏めないところであえなく「御用」。40キロオーバー、レーダー、スピード違反である。
まあしかたがないと思って免許証を用意して下車すると、
「本当は速度違反なのですが、後ろの車の車間距離が近かったので、前の車しかチェックできませんでした。不公平になるので免除しますが、前に停車中の名古屋ナンバーの書類処理が終わるまで待って下さい」と、まるで連休明けの観光客をも気遣うような言。判例があると直感認識する。
「ご職業は?」と聞くので、「著述業」と答える。沼津ナンバーワゴン車ドライバーは、「解体業」と答える。前の「名古屋」は怒り心頭で激しく抗議している。
許された時間内で、最大限の警察情報を引き出す。「セコムさん」はありそうなこと、しかたがないとの「供述」。
母は言う、「あなたはホントについているね」。
18日より山陰講演旅行。紀行文希望者が3名を越えたらこれも試みる予定。
ここで禅問答問題。
岩波文庫『臨済録』より、
黄檗和尚のもとで3年修行中の臨済は、修行者リーダー首座の助言のもと、黄檗に、「仏法的的大意」を尋ねて、その質問の終わらぬうちに叩かれることを3度繰り返す。その後、隣山の大愚を尋ねて、「黄檗が老婆心のような心でクタクタになるほど教えているのにそれが分らないのか?」と返されて、即座に大悟する。黄檗山に帰った臨済は、黄檗をぶん殴って、認められる。
読者に問う。
なぜ黄檗は、仏法的的大意を尋ねた臨済を叩いたのかを。
答えは22日以降。