2008-04-24 山陰紀行
_ 山陰紀行
空から鳥取へ降りようとしたが悪天候で伊丹に降りられた場合、どうするのが正解か?
予感的中。この3日間、繰り返し脳裏に浮かぶのは「時刻表」。前日吉祥寺で本買うついでに求めたが手に入れられなかった。
午後2時。土砂降りの雨の中、バッグ以外に、東女前アテスウェイのチョコレートケーキを手に、傘を差して駅まで。ここからJRで東京経由浜松町東京モノレール羽田へ。用が済んだ傘は東京駅でそのまま車内に「捨て」た。
空の上は晴れ。しかし、45分後に、‘This is the captain speeking.’
’
「天候不良で鳥取空港の着陸が叶わない場合、米子に着陸しようとしますが、それも叶わぬ場合は、伊丹に降りることもあることを予めお断りします。しばらく地上と交信しますのでお待ち下さい。」
で、結局、グルグル3回。米子もダメで伊丹に降りたのは、6時過ぎ。バッキャロー、軍事的強行着陸訓練のないものは機長になるな!6時半より鳥取料亭で会食予定。この問題を解決するにはテレポーションしかないが、私にはその能力はない。電話して「勝手に始めてくれ」と伝える。
空港外へ一番に出て、そのままタクシーに。雨は降っていない。
「新大阪!」
約25分で新大阪。とりあえず最善策。JR窓口は長蛇の列。何も考えずに券売機で姫路までの乗車特急券を買って下りのこだまに乗る。これで相生先の上郡で、智頭急行特急電車に追いつこうというわけだ。ここでついに時刻表購入。
京都発のスーパーはくと11号は、通過直後だった。次は2時間以上待たなければ来ない。では、岡山から米子方面やくも号か。しかしこれも時間が合わない。そこに登場したのが、岡山鳥取間を走る「スーパーいなば」である。これだと鳥取に9時半に着く。
広島行きこだまで姫路の二つ先の相生まで移動。いちいち「のぞみ号の通過待ち」のため、長時間停車する。西明石では何と9分も停まった。相生で切符清算。現地までの乗車券を買う。いなば9号の指定席券は「完売」とのこと。そこから15分待ちで山陽線下り電車に乗る。上郡で、3分待ち。20時21分、私は向かいのホームに停車したスーパーいなば9号に乗り込んだ。列車は何と、2両編成。前が自由席後ろが指定席である。自由席は満杯。こういうときの「手」の、グリーン車はない。指定席車両の空いたところに座り、車掌から座席移動条件付きで指定席特急券を購入。
第三セクターの作ったラインは確実に距離を稼ぐ。斜面に強いディーゼルカー。京都倉吉間を3時間半で結ぶスーパーはくとと同様の走行である。
山陰側は雨。しかも川の水量からするとすでに結構降った気配。まるで居座った低気圧のお迎えを受けているようだ。
21時30分鳥取着。伊丹から3時間半。予定より4時間30分遅い。山陰は遠い。
ここまで食事のチャンスがなかったが、料亭の折り詰めが待っていた。
羽田で買ったトップスとアテスウェイのチョコレートケーキを比較。
これは比較にならなかった。次回よりアテスウェイだけにすることになった。
筆者多忙のため、この記述はできるだけ短く済ますことを「目的」にしている。また、今回の山陰行きはまだまだその本当の「目的」を伏せておく方が良い、と心の中の誰かが言う。つまらないと思う読者もいるかも知れないが何回か不定期にお付き合い願いたい。