2005-12-24 昔の生徒
_ 先日ある塾経営者と話していると、「卒業した生徒達が全く顔を出さなくて虚しい」とうち明けられた。
私は、過去の生徒の実に多くと今だに交流がある。彼らは勝手にV-netに寄り、授業が終わってから飲みに行こうと誘って来る。ランチタイムを狙ってくるものもいる。もちろんV-netで家庭教師をするものもいる。
しかし、近年私の忙しさは殺人的なので、予めアポイントがないものとはまずご一緒することができない。
先週アメリカに留学中の生徒が尋ねて来た。予め電話を入れてくれたので、ゆっくりと昼食をとった。偶然タイミングも良かった。
彼の話によれば、アメリカに行ってから益々私から学んだことが役に立っているという。ご挨拶ではあろうが、率直に嬉しく思う。
この生徒は、有名私立高校を、「馬鹿らしくてやってられない」と言って中退し、雀荘に入り浸りになり、親御さんの最初の依頼は、「ギャンブル場から引き抜いて下さい」と言うものだったが、ここでも私の過去の経験が生きた。
ご存じない方もあろうが、学生時代、私は家庭教師の収入と同じくらいの勝ち金を麻雀で得ていた日々があった。つまり、コンスタントに毎月20万以上勝っている時期があった。
私は少年に、自分のギャンブル体験を語り、いかにそれが時間の無駄か、いかにその場にいる人たちと過ごすことが後で虚しいかを説明した。同時に彼がギャンブルの天才であることを確信した。
彼の体験談は、かつてないほど面白いものだった。はっきり言って、親が聞いたら呆れて絶句するような内容であった。
彼は、「ギャンブル以上に面白いものはこの世にない。自分はギャンブルにしか興味がない。二度と日本の学校に戻る気はない。」と断言した。仕方がないので、小説の書き方を指導内容にして、カウンセリングを続けた。そしてある日、彼に提案した。
「ラスベガスのネバダ州立大学に、カジノ学科があるが行ってみないか?日本人社会はつまらないが、アメリカ社会は面白い。是非若いうちに見て来た方が良い。」
彼は俄然興味を示した。英語の勉強を始めた。ギャンブルからも足を洗った。
アメリカに渡って半年、語学研修を受けて、9月から大学に入学した。
「帰って来て驚いた。なんて日本人は生活がつまらなそうな顔をしているのだ。僕はグリーンカードをとるつもりだ。将来はアメリカに住みたい。」
彼の他にもいろいろ来る。だが、いかんせん私は忙しい。迷惑なくらいである。彼らの人生相談に乗っている暇はない。
春になったら、またV-netでパーティーを開こうと思う。