ブイネット教育相談事務所


2009-07-13 ソーラーパネル

_ ソーラーパネル

私は自分が購読している新聞を常に最低の新聞だと思うが、日経新聞はまたしてもやった。

都議選結果ではなく、キリンとサントリーの合併を一面トップに据えたのである。真ん中には、「麻生首相解散を決意」とあるから嗤わせる。

どうしてこんなことをするのであろうか?

誰がこんなことを敢えてやらせるのであろうか?

それは、間違いなく、日経隣りの経団連であろう。

ということは、経団連は政権が交代して民主党に移ると既得権益のいくつかを失うと考えていると推察される。

酒の会社の合併話が、都議選自民の歴史的惨敗報道に優先されるのはどう見てもヘンだ。自民党同様、「今度もゴマカし切れる。というより、そう考えないと存続の可能性がありえないからし方がない」と思っていると思われるバカである

数日前の日経によると、政府は小中学校に太陽発電施設を葺くことにし、6000〜9000億円の予算を投入することに決定した。

もし1兆円予算を組むとすると、これを全国約3万小中校数で割ると、一校あたり約3333万円になる。もし一校あたり5人の大学院生に、時間給2000円で、一人当たり週に10時間授業をやらせると、年30週として約300万円になるから、10年以上これを維持することができる。またその間に教員で能力が足りないものを「降格」することによって経費を節減し、同時に子どもたちに学問の最前線にいるものから直接学ぶという機会を与えることができる。

私は屋上ソーラーパネルではなくて、屋上どころか、校内陽の当たるところの全てで野菜や植物を作ることを推奨したい。二酸化炭素削減にはその方がはるかに効果的なはずだ。だいいち電気は食べられないが、植物は食べられる。

子どもが「電力」から学ぶことは限られる。今の子どもにとって最も接するべきことが「自然」であるとするならば、学校給食の多くを手作り野菜でまかなう仕組みに挑戦する方がよっぽど教育的である。しかもその費用は知れている。

屋上菜園、屋上田んぼ、屋上イモ畑、屋上麦畑。地域の人にも参加してもらう。とにかく陽の当たるところはグラウンド以外全て畑にする。教室窓際は、野菜が林立する。授業に出たくなくても虫取り草取り水やりに従事する場合はそれも許される。不登校もいじめも減る。ゲームやり過ぎ少年も治せる。教師のストレスも減る。これでこそ「温暖化対策教育」である。ソーラーパネルを設置するだけでは成り立たないことである。

そしてその上で、最早読者ご存知の通り、言うまでもなく、校庭で焚火を始める。屋上でとれたイモを焼き、菜園でとれた大根をふかし、生野菜をったっぷりとりながら談笑して音楽や歌を歌う。

教師には、できるだけ近くに住んでもらうようにし、「農園管理人」もやってもらう。

もし1兆円あったら、こんな素晴らしいことができる。他にもいくらでもアイデアを出し得る。

ソーラーパネル設置で喜ぶのは企業だけだということを忘れずにいて欲しい。

都民の支持の厚い公明党もそう考えるに違いない。