2005-07-05 定期テスト
_ 1学期期末テストの時節である。内申点はあればあるほど有利なので、当然生徒の内申取りに協力する。そしてそのためには、前年度の問題を参考にする手順になる。
例えば統一学力試験で上位の地域では、生徒の得点分布は、80点以上が一番多く、ここに何と半数以上が固まる。平均点は80点近い。この地域の塾ではどこも過去問研究が盛んである。なぜかと言うと、教師の移動がない場合、ほぼ前年と同じ出題内容と言うのが定番だからである。国語、社会、理科、英語、技術、家庭科、保体、音楽、美術、どれもほとんど前年度と出題が変わらない。難しすぎる出題をする教師には苦情が出るのであろう。教師は自ら掲示板に前年度の問題を張り出す。それでも出題内容は変わらない。どうしてであろうか。
私は経験上知る。暗記型の勉強をして資格試験を通って来た教師たちは、テスト問題を作るのが苦手である。しかも問題が親や塾教師たちの目に触れるので大変なストレスになる。結果的に定番のテストになってしまう。
私はこれまで生徒たちに何度も、「いくら何でも毎年同じ出題というわけはないから、変化に対応する準備が必要だよ」と言って来た。しかし、生徒たちは決まって口にする。「半分以上全く同じ問題だよ」。私は先生方に新しい問題を作る能力や余裕がないことを知る。というよりも、教師になってから教え方を変えたこともないし、生徒を良く観察した上での出題をしたこともないことが分かる。そして、もし新傾向の問題を出せば、「難しすぎる」と批判されるに決まっているのだ。テストに無関心な親の子が損したとしても、その人たちは苦情を言う能力はない。だから、前年度と同じ出題をすることが無難と言うことになるのである。彼等はサボっているのではなく、あまり能力がないのに教職に就いているのである。
先日、やけに細かい出題をする美術の教師が生徒たちに言ったそうだ。「先生はアタマが悪いから、そんなに新しい問題は作れないの」。
この教師は前回の期末試験で、試験当日に問題不備で試験ができず、後日に再試験日をもうけた。決して人間的に悪い人ではない。能力が足りないだけなのである。
入学試験の研究を業とする私からすれば、試験問題を見ただけでその学校の教師層の厚みが分かる。名門校と言われる学校でも、能力が劣る教師がゴマンといることも分かる。つまり、通常並みの能力がある人はほぼ教師にはならないことが分かるのである。その理由は、優秀な教師に充分な給料が保証されないからに他ならないであろう。
私は時間給1万円以下の仕事は引き受けない。私の代わりがいないことが分かり切っているからだ。