2005-07-31 鳥取三朝
_ 熊野で2泊後、玉置山参拝を経て、田辺から高速道。米子道湯原ICを経て、予定通り午後7時過ぎ鳥取三朝着。熊野よりおよそ550㎞の行程である。
ここの温泉は私が知る限りで最高である。日本一と言っても良いほどに泉質が良い。温泉国の日本で一番なのだから、三朝温泉は世界一のラジウム温泉だっと言っても良いだろう。
しかしこの世界一には最近悩みがある。泉温75度で宿の下から直接涌いて来る温泉は、水で薄めなければ入れたものではない。私は先年台で河が増量して温泉が涌きやすくなった時に敢えて地下の壷湯に入浴を試みて、ホースで10分以上薄めても入ることができず、しかもその待っている足の裏のタイルが熱くて難渋したことがある。やっとのことで入るも後から後から下からどんどん熱いお湯が涌いて来るのであっという間に石川五衛門。
ところが最近、温泉を薄めることが悪いという世間の風潮になっている。これは温泉量の足りなくなった地域が水を足して循環させて沸かし直して使うことが多くなったためであろう。マスコミでもさんざん取り上げられた。でも薄めなくては入れない温泉はどうするのであろう。三朝ではこれを「温める(ぬるめる)」と呼ぶことになったそうであるから笑える。
熱湯壷湯もすごいが、私が最高に愛するのは「河瀬の湯」である。ここは常に上手に「温めて」ある。さらにここの湯舟に深く切ってある槽の形が腰を伸ばすのにピッタリにできているので大変心地よい。しかもその泉質は、飲むこともできるなめらかなものであるのに、まるで体に浸み込むように良く効く。そしてこのお湯は湯当たり
しないから何度でも入れる。
_ かぢかなる みささかわせの 木屋の湯屋
この温泉が科学的にも優れていることは、国立大学の温泉治療病院があることから
夕食は美味しいを越えて楽しかった。料理の一つ一つが夏の風物を具体的に語っており、イカそうめんは竹の枝に下がって出て来る。日本料理は生のものを活かすと同時に、そこに絵心を加えていく巧みさではこれまた世界一であろう。目を楽しませる遊び心。以前から感心して来たが主人に問うと、最近板さんが変わったそうである。
今いただいているのは、新しい弟弟子が作っているものだそうである。ということは、彼等に共通する「大先生」がいることになる。主人の話によると、やはり大先生がすごいのだそうである。ここらの旅館はこの大先生が弟子達を配分しているとのことである。その大先生はと問うと、「長い髭に和服姿で仙人さんみたいです」とのことであった。料理の一つ一つに必ず遊び心を加えることを徹底することの確信をどこで学んだのか興味は尽きなかった。
