ブイネット教育相談事務所


2005-07-07 巨人戦視聴率

_ 巨人戦の視聴率が下がって困っているそうだ。

なぜ下がるのか?

生徒たちに聞くと、「Jリーグブームで、野球を見る人が減った」とのこと。

球場の観客動員数が減っているのだからそれももっともだとは思うが、私はもう一つ大きな原因があると思う。

私はテレビを所有しないので、テレビを見るのはサウナか実家に行った時だけであるが、久しぶりで野球放送を見ると以前に増して目が眩む。

まず、繰り返しホームランシーンがある。もちろん録画によるものである。その上、マンガが至る所に挿入される、シーンが大きく変わって打者やピッチャーの記録が目まぐるしく画面に登場する。目が疲れること甚だしい。

どうしてこんなことになるのか。

その理由は、最新のビデオ録画機器の登場である。最新の機器は、CMをカットして録画することができる。言わずと知れたことだが、テレビは本来CMを流すためにある。CMを流すからこそ、無料であるのだ。そもそも視聴率というものは、CM価値の確認のためのものである。内容の良し悪しではない。しかし、プロ野球ニュースよろしく、CMがカットできるとあれば、皆それを飛ばして見たいと考える。しかし、それではスポンサー側は怒る。それゆえ、スポンサーが納得するようにCMを見ざるを得ない仕組みが必要になる。そのためには、CMと一般放送が区別し辛くする必要が生ずる。その結果が今の野球放送(巨人戦)なのである。

80才の老父は言う。

「もう巨人戦は何をやっているのかゴッチャゴチャで見る気がしない。疲れること甚だしい。それに比べれば大リーグの放送は良い。昔ながらの野球観戦の趣がある。」

自業自得、馬鹿丸出し。

視聴率に評価基準をもうけた画策により、視聴者に忌避されている事態なのである。

これが、偏差値ばかりに左右されて、人間の本質的な価値を見失うことによって瓦解寸前の入試の現状と同様に見えるのは私だけであろうか。やけに難しく下らない試験に埋没することにより、人間性をないがしろにすることによって、実質低下する能力の若者を量産することに自覚的でない、入学試験作成者の断末魔に到る道と同じであると、いつまでも国民が気がつかないと思い込む馬鹿な連中と同じである、と言うのは当然すぎる帰結ではないのか。

大人が自省的ではなく、恥を知らぬ時、子供達のより多くが暴発しはじめる。そうではないものは、自らの価値判断を所有しない「奴隷」の道を歩み始める。