2006-01-28 堀江社長逮捕
_ 自慢ではないがこれまでこのブログにレスは完全にゼロである。逮捕された堀江氏のブログにはレスが一晩で2500件あった。堀江氏の関係会社がここ数日間で被った損失は6000億円だそうだが、私にはその10000分の1の家を買うお金が一銭もない。堀江氏が私の倍忙しいとは思われない。しかし、そもそも読者の少ないこのブログは、ライブドアを使ってもいることだし、そろそろ止めた方がいいのかもしれない。
特定個人を相手にする私には、まるでマッサージ師の様に時間給が付いてまわる。それだって事務所経費と生活費と税金と(消費税上納も)各種保険を引けば残りは限りなくゼロに近い。土地も株式も所有したことがない。だからバブル崩壊は自分には全く関係のない世界だった。
しかし、私には身を拘束される可能性がない。
貧しいことは馬鹿ではなくて善人の象徴である。
私は子供の頃、商事会社勤務の父親が語った、「結局儲けるためには悪いことをしなければ無理なんだよ」という言葉が忘れられない。
ダマさないと、余分にお金をとらないと、確かに生活は楽にならないのである。
しかし、それでも余分な金が溜まるようなことはないだろう。
そのことは、自分が使わないうちに家族が使ってしまうことからも分かる。
しかし私は一匹狼。
一匹狼を育てることはできても一匹狼を雇うことはできない。
小泉氏の靖国参拝同様、堀江氏の逮捕は、まるで阪神タイガースの優勝の様に私には関係がない。
堀江氏の罪は、自己の資本主義的合理性を追求するあまり、分かってはいながら、つい自分の顧客の一部をダマすことによって利潤をあげることをGO!としてしまったことである。
詐欺は、罪が確定した場合、量刑が重い。ホリエは文。(法学部)を中退するべきだった。確定した詐欺罪には過失の可能性がゼロである。故に論理的には「情状酌量」はあり得ない。つまり、ほぼ求刑通りに刑が確定する可能性が高い。
証券のインサイダー取引ですら罪に該当することを堀江氏は知っていただろう。日本放送を締め上げているとき、ちょうどその背後で株式分割資金倍増の流れが続いていた。彼は本当に金がすべてを決定すると思っていたのだろうか。いや私はそうは思わない。彼は逆に、金がすべてを決定する様に思われる世の中に反抗していたのではあるまいか。彼はマルクスを読んだであろうか。おそらくそれはNoである。彼やヒューザーをそこまで駆り立てた資本主義的心理とはなんなのか。やがて文学やジャーナリズムはこのことを明らかにするであろうが、それは実は考えられないくらい幼稚で下らない野望なのではないのか。そしてテレビ以上に人をダマすことがネットの世界ではいよいよ容易いのではないか。
でも堀江が一種の現代的英雄であったことは否定できない。
彼は贅沢や女が象徴する願望を極めた。そしてそれが自分だけのつまらぬものであることを世間に分からしめた。一切の流布された風説に踊らされるものは究極(きわめてホリエ的には)オオカミに喰われる赤頭巾であり、ダマされることが愚かなのである。いよいよ倫理とは、判断力のことを意味するようだ。そして、教育はダマされないようにするためにある。
結局堀江君の求めたものはなんだっただろうか。彼は意外と東大出身者らしく、リアルな未来イメージは持たなかったのではなかろうか。金と女を得ること、有名になること、人に受けること、そもそもそれだけで満足のはずである。彼は充分に存在を示すことに成功した。「平成堀江騒動」として歴史にも名を残した。しかも彼が損をさせたのは値上がりを期待して彼の株に投票したものだけである。直接的には一人の死者も出していない。今彼は楽しく生きることを考える。もう一度「人生の扉」だ。出獄後、結婚して子供を作ろうと想う。ここで教育コンサルタントの私としての予想は、その女の選び方に失敗して人生最大の辛酸を味わう・・・。しなければやらなければならないことが沢山あるのにまた人の読みもしないブログをだらだらと書いてしまった。