2005-06-07 「裸の王様」ー中山文相
_ 6日付けの朝日新聞によると、中山成彬文科相は、日本青年会議所九州地区宮崎ブロック協議会主催のフォーラムで、「教育の世界においてもジェンダーフリー教育だとか過激な性教育とかがはびこっている。」と述べたそうだ。続けて「私たちはこれからの日本で生きて行く子供たちを素直に育てたい。できれば世の中に貢献できるようになって欲しいと思っています。」と発言したそうだ。
朝日は、「性差教育はびこっている」と発言と見出しを掲げ、文化的・社会的に形成された性差の解消を目指すジェンダーフリー教育などを批判したと書くが、朝日記者の記述も相変わらず舌足らずかついいかげんな印象を禁じ得ない。中山さんは、「そんなつもりで言ったのではない。男女平等は日本国憲法にも歌われた大切なことである。私はもっと九州男児が男らしくしても批判されないような世の中の風潮が必要だと言いたかっただけだ」と、きっと後で弁解することだろう。
前にも書いたが、この人は本当にお気の毒な人である。頑固一徹真面目に勉強したおかげで、世の中のごく一部分しか分からないまま出世してしまった人なのである。本来は相入れるはずのない儒教主義と競争原理を同時に主張するなど、かなりアタマの悪い人なのである。儒教主義以外の思想やジェンダー運動がどういうものなのかも実はこの人には良く分からないのである。この人が、師匠のこれまた文教族でありながら愚かな発言を繰返して余儀なく辞任をされた森元首相と同レベルの人材であることは疑う余地がない。この人には本来教育のことなど何も分かっちゃあいないのだ。私は最近、このマンガの主人公のような壮年男を見ていると、哀愁すら禁じ得ない。さぞお疲れだろう。「もう辞めたい。やらなければ良かった。」と思っているに相違ない。目にする度に笑いが込み上げて来る。
教育のことが全然分っていない人が、組閣の都合で教育行政のトップである文科大臣になった滑稽さを楽しんでしまうのは私だけであろうか。いや、おそらく、彼のもとで働く文科官僚たちはもっと楽しんでいるにちがいない。何せ、この人のおかげで、これまで自分達が繰返した教育行政の失敗の印象が薄まるのであるから。
私は、我が国教育行政の実体をここまで素直に伝えてくれる要領の悪い男のファンになってしまったようだ。もっとどんどんハチャメチャな爆笑発言を是非繰返して欲しい