2005-06-11 都立青山高校運動会
_ 都立青山高校の運動会を見て来た。この学校は、秩父の宮ラグビー場の正面、神宮球場の斜向かいに位置し、まさに都会の真ん中の学校である。都指定の進学重点校でもある。
運動場を一瞥して驚いた。生徒の約三割が裸足である。しかも、女子は応援団用のコスチュームを身につけ、男子は上半身裸で赤青黄白の絵の具を本来の顔が分からなくなるくらいボディーペインティングしている。その他にもぬいぐるみを着ている者や紋付袴姿の者と実に多彩である。そしてなんと、彼等は、そのままの格好で競技に出場するのである。
さらに驚くことは、会が完全に生徒主導で、ほとんどの先生方は裏方に徹して観客に埋没している。分けの分からぬ今風な音楽が絶えずかかり、競技のための入場後進もダラダラで、あったものではない。競技が終わっても整列せずに、ダラダラと自分達の席に帰るのである。
この学校の隣は、國學院高校であるが、こちらでは運動会の練習が進行しているが、教師たちがマイクで大声で生徒たちに指示を出し、「ハイ!8列に並んで!イチにイチに!」と指導に余念がない。
4月にも入学式をのぞいてみたが、教師も生徒もほとんど君が代は歌わない。しかし、校歌は大声で歌う。
しかし、もっとも驚いたのは、昼食休憩後の、各応援団によるアトラクションである。1チーム60名が、10分以上演舞に踊りを繰り広げる。そして、それは、一糸乱れぬ見事さである。出場待機をしている組も、行進の時とはうって変わって、身じろぎもせずに出番を待つ。
とにかく、競技も演技も超楽しそうである。この学校は、生徒にストレスを与えるどころか、自己表現の場を与えるために存在している学校である。これでは、オームを初めとして、つまらない宗教に引っ掛かる可能性が微塵もない。最後の学校長の挨拶は、「酒を飲むな」に終始したと言う。
これを石原都知事が見たら何と言うかと思ってしまった。そもそも石原氏は、奔放な若者の姿を描き出した「太陽の季節」で世に出た人である。その人がこの学校を見れば、内心「若者はこういう自由な姿で良い」と、言わないわけがない。押し付けないことによる自立性。こういうのが、ひょっとすると、未来的社会の有り様なのかも知れない。大人がこれに学ぶべきであると強く感じた。