2005-06-19 一橋大国語入試
_ 今日は車で熱海まで出張した。仕事の内容は、一橋大の国語記述の解法伝授である。
一橋大の国語問題は、東大や京大と並んで難しい。三校の中では、東大は、短い字数内におさめようとする抽象化作業が難しい。京大が一番無難だが、センスと勢いが求められるので、明瞭に考えて処理する能力が要求される。私は京大の問題が一番好きだ。一橋大は、社会の鬼のような400字の記述解答問題にも呆れるが、国語の記述も偏差値の割には無理をしているような出題である。
今日は2003年の問題を解説した。第1問は、評論家の加藤周一の文章。第2問は、初代東大総長の加藤弘之の擬古文。第3問が、中世国文学者の兵藤裕己の文章。これは要約を求める問題。3者の共通性は、東大に学び一分野にとらわれない総合的な研究活動をしている点。
一見難しそうだが、あたかも筆者開発の「抽象構成作文法」の能力があるかを問うているかの問題。文中の語句を並び変えるだけでほぼ解答できる。そのせいか、「文中の言葉を用いずにまとめよ」という出題があったのには笑った。評価しよう。自分で考えたり発想しようとする学生を拾おうとしているのだ。しかし、断言しよう。日本でもっとも難しい国語出題は、慶應SFCの小論文である。それにくらべれば、こんなのは練習で高得点できる。
出題以上に問題なのが、赤本青本ともに正解等を書けないところである。中には、明らかに×になる解答も含まれている。これでは、これら解答を真に受けて勉強する受験生のアタマに悪いことこの上ない。やはり予備校の国語教師は、鋭い大学教師の一枚下の能力なのでその仕事をしているのである。筆者が普段接している編集者たちよりも国語力が格段劣っている。
今日の生徒は、基礎教養に不足があるが、アタマの良さは充分であった。一橋くらい入れないと馬鹿丸出しと言える。同時にSFCを滑り止めにするくらいの文章力をつけて欲しいと思った。
最近運転をすると目が疲れて仕方がない。熱海から1時間15分で帰る運転が悪いのか。