2006-04-04 合理追求者の弁―早大政経現役合格者
_ 東大現役合格者のほとんどは、そもそも超アタマがいいか、進学塾&6年制私立での猛勉強組のどちらかと言えるだろう。これは合理の追求というよりも当然の結果で面白くない。強者が努力して勝つのは当たり前である。
東京に在住する標準的な能力の者にとって、最もスマートな受験成功は、地元の公立で地域の子供たちと楽しく過ごし、中3で内申点の帳尻を合わし、高校も公立へ進み、クラブ活動や学園祭行事にフルに参加した後、高3でバシッと決めて、大学は現役で早大や慶大(あわよくば東大と行きたいところだがこれはなかなか難しい)に合格することだろう。何と言っても教育費が東大組の5分の1以下である。しかも無駄な学習時間や通学時間が限りなく少なく、十代に必要な体験も充分に得ることができる。
その中でも、早大政経に現役合格するものは、独自の合理追求術を持った優秀者が実に多いとかねがね感ずる。受験プロの私からすれば早大政経は難易度の割には、上手いこと合格する作戦がきわめて立て易い学部であると言える。と言ってもこれはプロの話。
受験の素人の現役受験生が、自らの研究でたどり着くもの,それはおのずと知れた、「合格最低点法」と各教科の対処法の開発である。どうしても受かりたいとき、人は合格最低点に目を向ける。次にその最低点を取るには各教科どうすればそれが可能となるかを考える。これが自分で考えられるのならば,社会へ出てからも多くのことに役に立つことが多く、単に学力とは別の「優秀さ」を身につけていることになる。これまでに早大政経出身者に何人もあったが、驚くくらい,抜け目のない合理主義的な思考が出来る鋭い人間が多い。その「濃さ」には、言っちゃあ悪いが私の出身の慶応文学部なぞお呼びもつかない。そして私の本を読んだ彼らの多くは、「ボクも同様のことを開発して,現役で入る方法を考案した」と口を揃える。
昨日、今春早大政経に見事現役合格した学生に逢った。都立高校出身。新規の家庭教師としての面接だったが、やはり、日本史や英単語の暗記の仕方や、国語学習の仕方に独特のものを開発していた。何と受かったのは早大政経だけだという。
こういう人物は家庭教師にきわめて向くことが多い。
彼曰く、
「センター試験って何のためにあるんですか?1万8千円も取って真面目に受けても、合格に直結せず、もう一度試験を受けなければならないじゃあないですか。ありゃあ何ための試験ですか。受験料の2重取じゃあないですか。それにアタマにも悪い。」
読者はこれを、「ケチ」とみるかそれとも「優れて合理的」とみるか。それとも、黙って東大受験のために金を払って、文句を飲み込むか。
私は,彼のような思考を、「マトモ」で「優秀」と見るが、如何?
2年連続センター、東大を受けて落ちるより、早大政経現役合格の方が賢いと思われないか。もちろん早稲田は、それを狙っているのであろう。